最近は「怪談・ホラー」と言うと、すっかり娯楽的な扱いとなって
いますが、昔は児童書であってさえ、こうしたジャンルに分類
される本には、割と本格的な「霊遊び」や、読者の霊的な真剣な
悩みが沢山載っていて、単なる娯楽とはもう少し違いました。
わたくし自身も、全く娯楽的な見方でなく、必要であるとか、
もっとよく知りたいという思いで、そうしたジャンルの本を読んで
いました。
そうした昔の怪奇特集の中で、霊的なものと遭遇する為の
方法もよく載せられていたのですが、簡単に書かれているもので
あっても、やり方、場合によっては予想外の事態を引き起こす
場合もありますので、注意を要するようです。
以下、昔の「マイバースデイ」の怪奇特集の中で紹介された、
霊的なものに遭遇する為の方法の一部です。
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【左回りの術】
真っ暗にした部屋を、壁伝いに左回りに49回まわって、最後にもう一回
まわります。
この最後の1回が終わった時、何か超常的な事が起こります。
部屋の中に誰かが立っていたり、置いてあった花瓶が音を立てて
割れたり……。
ただし、一人でやらないと、何も起きません。
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【夢で会いたい】
鏡を枕元と足の下に置き、枕カバーを裏返しに眠ると、霊と夢の中で
話しが出来ると言われています。
夢の中ではどんな事を話しても構いませんが、霊が頼ってきてしまうと
いけないので、霊の頼みだけは聞いてはいけません。
また、一つの霊と話すのは、たった一回きりにしましょう。
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【アンクロス・ザ・フォーク】
お箸やフォーク、ナイフなどが偶然、十字になってしまったら、すぐに
それを直しましょう。
貧乏神や飢えた霊が出てきて、必要なものが忽然と消えてしまったり、
大切なものを失くしてしまったりするからです。
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【濡れた手足】
夜眠る時、手足を濡らしたまま布団に入らないように注意しましょう。
金しばりに遭い易くなってしまうのです。
またお風呂の後、よく身体を拭かないで寝るのも同じ事。
場合によっては、濡れていた部分を、夜中に冷たい手で引っ張られる事も
あります。
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【蚊柱の妖気】
夕方頃、小さな虫や蚊が群れになって、人の頭の上辺りをクルクル飛んでいる
事がありますね。
これを「蚊柱」と云うのですが、この蚊柱が自分の頭の上に出来た日は、
霊気が身体によどんでいると言われ、妖怪を見かけたり、かまいたち
などのイタズラに遭い易いと言われています。
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