昨日からの続きです。
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次の段階では、硬く覆われた大地に立って、風景の全体をよく
眺めて、風景を理解します。
それから振り返って(後方の)ドアを見ると、ドアは、あなたの上方に向かっている、
花崗岩の崖の壁の中にあります。
ドアを閉めて、鍵があなたのポケットの中にあるのを確認します。
あなたはシンプルな灰色のローブを着て、皮のベルトを締め、
皮のサンダルを履いています。
ドアに昇る階段の右側から始まる、岬に向かって、ヒースと云う植物が
並び続いて導かれていく、やっと識別出来る小径を通っていきます。
あなたは、この道を通って進んでいかねばなりません。
時は、夕暮れが来ている時間で、小鳥達は、帰巣のために
止まり木を目指して飛んでいます。
空気は、夜の眠りを迎えようとして用意する生き物達の小さな音、
そしてこれから夜の狩りに備えている生き物の小さな音で溢れています。
フクロウはほとんど音を立てずに飛行して、あなたを通り過ぎて、狩りを
しています。
進んで行って、岬に更に近くなっていくと、岸壁に当たる、海の雷の音が聞こえてきます。
そこであなたは、沈黙のうちに屹立する、力強き石のサークルを目にします。
それぞれの石は、人の身長よりも高く、中央にある石は三つずつ共につながり、
より平らな石は、それらに近い所に並んでいます。
他のいくつもの石は、常に吹き続ける風を避けるかのように、わずかに傾いて
います。
このパス(小径)は、これらの石に対し、まっすぐあなたを導き、
この並ぶ石の丁度外側で、道は終わっています。
あなたは立って、これらの沈黙のうちに並ぶ石を熟考して、並び替えます。
中央の三つの石、平らな石を、「タウ十字架」の形に並べ替えます。
(タウ十字架)
二つの石の間より、「守護者」が現れます。
背が高く、ダークグリーンのローブで、フードがあり、ケープが潮風になびいている
指揮官のような姿です。
「守護者」は、それらを上げて挨拶し、石の輪の中に、あなたを手招きします。
一度中に入り、沈黙に没入して、あなたがこれまでいた、草の領域の中と
同じように熟考します。
静寂を妨げる風の音や、小鳥の鳴き声がなければ、あなたは、
いにしえの時の場所にいます。
月が海から昇って来るのが、一対の石の間から見えます。
ここに至って、大アルカナのタロットカードの為の、タロットの旅を
始める事が出来ます。
「守護者」が、(カードの)「愚者」からこのサークルを回るように
案内してくれ、それぞれに近づいて、よく見るように教えます。
それは、絵のイメージや思考としてではなく、真に生きている形で
見るという事であり、それぞれは息づくための時を待って、
凍っている状態です。
それぞれ異なる寸法の門が開かれ、入るように招かれますが、
あなたは(最後のカードの)「世界」に進み、「守護者」の方を向きます。
もし「守護者」が、この最初の旅で「世界」で良いと言えば、あなたは
そこで戻ります。
「守護者」はあなたに別れを告げ、あなたに再び戻ってくるように
告げます。
石の輪の外に出ると、再び夜の音が聞こえてきます。
あなたはこれからヒースの小径を通って、ドアへの帰路につきますが、
そこで振り返ると、「守護者」が高く重いものを掲げて立っています。
そのものからまばゆく輝く気流が流れ、あなたのドアに辿りつくまでの小径を
照らしてくれています。
ドアに辿り着いたら鍵を開けて入り、再び鍵を閉める事を忘れないで下さい。
ゆっくりと肉体に戻り、ここまでの旅で見てきた事を記録します。
次回からは、いよいよ「タロット・パスワーキング」の、「世界」から入ります。
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