最近は殆どないようですが、90年代までは、出口王仁三郎の
生涯と霊性、そして彼の残した予言について、誌上で紹介される機会が
しばしばありました。
最近ネット上で、彼が、『鳩山内閣が誕生したら、「世の立て直し」の
時期が迫っていると予言し、当時は鳩山一郎内閣の事と思われていて、
特に何も起こらなかった事で、予言が外れたと思われていたが、
昨年になって鳩山由紀夫内閣が誕生し、予言が当たった」という話しを
目にしますが、王仁三郎が具体的に、鳩山内閣の誕生と関連に就いて
どこで具体的に書き残していたか、わたくしは確認していません。
画像のものは、89年末に書かれた特集で、彼の生涯と、そして予言に就いて、
特に焦点が当てられています。
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大正六年に残した予言詩には、
「東雲(しののめ)の空に輝く 天津日(あまつひ)の
豊栄(とよさか)昇る神の国、四方(よも)をめぐらす和田の原、
外国軍(とつくにいくさ)の攻め難き、神の造りし細矛(くわしほこ)、
千定(ちたる)の国の称えしは、昔の夢となりにけり……」
四方を海に囲まれ、外国に占領された事のない、日出る国、神国日本。
それが、昔の夢となる日が来る、四章に分かれた予言詩は、こう始まる。
そして、30年後の第二次世界大戦による、大日本帝国の崩壊の過程が、
まるで時空を超えて、未来を目撃していたかのように、正確に描かれているのだ。
「やがて、中国での戦争が引き金となり、アメリカとの戦争が始まる。
空からは、アメリカの大爆撃機が来襲し、降り注ぐ「迦具槌(日の神=焼夷弾)」によって、
日本が火の海となる。
また、海には水底で潜る船(潜水艦)が行きかい、補給路を断たれた大日本帝国は
滅亡するだろう……」
爆撃機に追われて逃げ惑う人々、全てを覆い尽くす火の海、流れる血の川――
例えば、東京大空襲のありさままで、王仁三郎は描写する、
第一次世界大戦の戦勝に沸くこの時代、どんな日本人も、「大本神歌」の予言する
すべてを、想像することさえできなかった。
が、日中戦争の泥沼からエスカレートした太平洋戦争は、まさに、王仁三郎の
描いたその通りに進行したのである。
それだけではない。
日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災、第二次世界大戦、原子爆弾、
日本の敗戦、講和条約締結……という近代日本史の流れを、早くから的確に予言し、
100%的中させている。
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彼は1948年1月に亡くなりましたが、未来の予言として、「電話も小さくなり、腕に巻ける
ようになる」という予言も残しています。
わたくしの記憶では98年~99年ですが、地下鉄の中で「腕に巻ける携帯」の広告を
目にした時は、この予言を思い出して、本当に驚きました。
そして、「電話が腕に巻けるようになる頃には、世の立て直しが近づいている」、
「世の立て直し」の極みになると、「火の雨」が空から降ってくるという、有名な予言も
残しています。
この「火の雨」という言葉について、第二次大戦中の空襲を指していたと思った人も
いたそうですが、彼自身は否定し、「天から火が降ってくる」という事を強調したそうです。
以下、同記事からです。
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王仁三郎は言うのだ。
「世の立て直しの大峠には、日の本に、火の雨が降るぞ」
その「悪神が最後のあがきをする大峠前」、世界はこうなっていると言う。
「ボタン一つ押せば、花のお江戸の芝居が見れ」
「腕時計式の、小さな映し出す機械ができ」
「時速700キロの弾丸列車が、地上に浮いて走るようになる」
いずれにせよ、日本の近代史の秘密に大きく関わった出口王仁三郎の予言の
ように、今も世の中は動いている。
が、彼はこうも言っているのだ。
「立て替えを世人のこととな思ひそ、立て替えするのは、己が心ぞ」
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