一昨日からの続きです。
魔女の参入儀式を行う日は、誕生日などの特別な日、あるいは、
夏至や冬至、春分や秋分、他に、魔女の特別な祭日や節目である、
2月2日のインボーグ祭、4月30日のワルプルギス祭、8月1日の
ラグナサダ祭、そしてハロウィーンといった時、または新月か
満月の日に行うのが最も理想的であるそうです。
魔女の8つの祭日は、春秋分点を機軸として、一年が丁度このように
8等分される形になっています。
また行う時刻は、深夜0時から2時までの、「魔女の時間」が最も
適しているとされています。
用意するものは、先に用意した祭壇と用具、そしてマジックオイルか、
なければオリーブオイル、魔女である事を表すペンダント、そして
ローブです。
ローブはなければ清潔なトレーナーでも可と云う事ですが、魔女宗の伝統に
従って、裸体で行うのが望ましいとされます。
以下、その手順です。
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①「魔法円」を形成する。
②祭壇に向かって北面して立ち、両手を上げて「十一重の言葉」を唱える。
【十一重の言葉】
「今宵、この時、力の言葉を叫べ。
アブラハダブラ!
月さえかげる漆黒の夜に、光を求むは、わが意思なり。
アブラハダブラ!
邪悪と悪意は、この門には入れぬ。
アブラハダブラ!
この名の力にかけて
アブラハダブラ!
我は、11の呪文を唱えん。
アブラハダブラ!
行く手の苦難と危険を乗り越えて進まん。
アブラハダブラ!
見えざる導きに、我を守らせ給え。
アブラハダブラ!
闇夜のうちに、まばゆい光を見せ給え。
アブラハダブラ!
古きに去りし旧神よ、今一度祝福を
アブラハダブラ!
二つの世界の間に立つ、我は天と地の子
アブラハダブラ!
我は御身の導きによりて、密儀の径へ歩み出さん。
アブラハダブラ!
はるかなる高みより、光と生命と愛の力によりて、我を助け給え。
アブラハダブラ!」
(アブラハダブラの音は、はるか彼方の空間に響いているように想像する。)
②祭壇からワンドを取って、胸に当てながら唱える。
●「こは風のワンドなり。
この時より、ワンドはわが力を、風のごとく速く伝える武器とならん。
こはわが智、わが生命なり。」
ワンドを祭壇に戻したら、次は短剣を取る。
●「こは火のつるぎなり。
この時より、わがアサミーは、わが力を火の如く燃え上がらせる武器とならん。
こはわが意思、わが光なり。」
短剣を元に戻して、カップを取る。
●「こは水の聖杯なり。
この時より、杯はわが力を水のごとくたたえる武器とならん。
こはわが情、わが愛なり。」
カップを戻して、ペンタクルを取る。
●「こは地の五芒星なり。
この時より、五芒星はわが力を地のごとく堅固とする武器とならん。
こはわが思慮、わが堅き魂なり。」
③オイルを少量指に取り、X型になるように、
眉間→右胸→眉間→左胸に塗る。
これでシジルが形成された。
祭壇の前に、ひざまずいて唱える。
「もっとも旧き神よ、わが声、わが祈り、わが誓いを聞き給え。
我はわが生命、わが光、わが愛は、永遠なる自然の一部である事を認める。
されど、我は同時に、宇宙にきらめく星のごとく、独立した存在であり、
宇宙の中心なり。
自然は我そのもの。
我は、自然の一部なり。」
④ひざまずいたまま数分間、あなたのいる魔法円が宇宙の中心であり、しかも宇宙の
一部である事を実感する。
⑤最後に、魔女のルーンを繰り返す。
「オー・イオ・パン。
オー・イー・アー。
エー・アー・アラディーナ。
エー・オー・エーヴォ・エイ・ケルノーヌス。
エー・オー・エー・ヴォー・エイ・ディアーナ。」
⑥立ち上がって言う。
「旧き神々よ、我は魔女とならん。
わが誓いを受け入れ給え。」
この後、数分間瞑想し、魔法円を閉じ、キャンドルを消して終了となる。
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次は、この自己参入儀式に対する、「旧き神々からの返答の有無の確認」です。