熊本市で初めて、PFOS・PFOA(有機フッ素化合物)を監視井戸から初めて検出
PFOS及びPFOAは有機フッ素化合物で、水や油をはじく性質や熱や薬品に強い性質を持つため、フライパンや包装の表面処理剤などの身近な製品や半導体製造、消火剤等に広く用いられてきました。
しかし、分解されにくく、環境中に長期間残留する上に生体内に蓄積しやすいという性質があり、近年になって有害性や免疫阻害性が問題視されるようになりました。
2020年5月に、PFOS及びPFOAが水質汚濁防止法の要監視項目に追加されました。
この規定に基づき、熊本市は2022年に初めて監視井戸におけるPFOS及びPFOAの調査を行い、2カ所の井戸からPFOS及びPFOA の指針値(暫定)超過が確認されました。
【2022年度の公共用水域水質測定結果及び地下水質測定結果】
⑴ 河川水
市内5地点での調査を行い、PFOS及びPFOAの指針値(暫定)超過が確認された地点はなし
⑵ 地下水
市内にある定点観測井戸39本での調査が実施され、PFOS及びPFOAの指針値(暫定)超過が確認された地点2地点あり
① T34白川(深) ②T110植木轟
*PFOS及びPFOAの指針値(暫定)は、PFOS及びPFOAの合計で「50ナノグラム/リットル」 (ナノグラム:1グラムの10億の1)
【検出地点のPFOS及びPFOA濃度】 (ナノグラム/リットル)
地点名 指針値(暫定) 測定値 2023年3月追加調査
T34白川(深) 50 55 77
T110植木轟 50 110 110
今回(2022年)調査は、2022年10月に実施(白川深は6月・10月の2回実施して平均値)し、指針値(暫定)超過が確認された地点2地点については2023年3月に追加調査を実施しました。
結果は上記のとおりで、いずれの調査においても、2本の井戸では指針値(暫定)超過が確認されました。(結果は、市役所HPで公開中)
徹底した原因の解明と、監視体制の強化を
市は、「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き」に基づき、PFOS及びPFOA の指針値(暫定)を超過した地点及びその周辺(確認された井戸の半径250m以内)の住民に検査結果の情報提供及び飲用に関する助言(注意喚起)を訪問により行いました。
今後は、公共用水域の常時監視調査が県計画で「3年に1度」となっているものを、PFOS及びPFOAについては独自に追加調査を実施します。
しかし、地下水保全の観点で、徹底した原因の解明や恒常的な地下水監視体制強化が求められます。
熊本市は、74万人の市民の水道水を地下水で賄っている日本一の地下水都市です。
地下水の枯渇や汚染からかけがえのない地下水を守るために、徹底した対応が求められます。
PFOS及びPFOAは有機フッ素化合物で、水や油をはじく性質や熱や薬品に強い性質を持つため、フライパンや包装の表面処理剤などの身近な製品や半導体製造、消火剤等に広く用いられてきました。
しかし、分解されにくく、環境中に長期間残留する上に生体内に蓄積しやすいという性質があり、近年になって有害性や免疫阻害性が問題視されるようになりました。
2020年5月に、PFOS及びPFOAが水質汚濁防止法の要監視項目に追加されました。
この規定に基づき、熊本市は2022年に初めて監視井戸におけるPFOS及びPFOAの調査を行い、2カ所の井戸からPFOS及びPFOA の指針値(暫定)超過が確認されました。
【2022年度の公共用水域水質測定結果及び地下水質測定結果】
⑴ 河川水
市内5地点での調査を行い、PFOS及びPFOAの指針値(暫定)超過が確認された地点はなし
⑵ 地下水
市内にある定点観測井戸39本での調査が実施され、PFOS及びPFOAの指針値(暫定)超過が確認された地点2地点あり
① T34白川(深) ②T110植木轟
*PFOS及びPFOAの指針値(暫定)は、PFOS及びPFOAの合計で「50ナノグラム/リットル」 (ナノグラム:1グラムの10億の1)
【検出地点のPFOS及びPFOA濃度】 (ナノグラム/リットル)
地点名 指針値(暫定) 測定値 2023年3月追加調査
T34白川(深) 50 55 77
T110植木轟 50 110 110
今回(2022年)調査は、2022年10月に実施(白川深は6月・10月の2回実施して平均値)し、指針値(暫定)超過が確認された地点2地点については2023年3月に追加調査を実施しました。
結果は上記のとおりで、いずれの調査においても、2本の井戸では指針値(暫定)超過が確認されました。(結果は、市役所HPで公開中)
徹底した原因の解明と、監視体制の強化を
市は、「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き」に基づき、PFOS及びPFOA の指針値(暫定)を超過した地点及びその周辺(確認された井戸の半径250m以内)の住民に検査結果の情報提供及び飲用に関する助言(注意喚起)を訪問により行いました。
今後は、公共用水域の常時監視調査が県計画で「3年に1度」となっているものを、PFOS及びPFOAについては独自に追加調査を実施します。
しかし、地下水保全の観点で、徹底した原因の解明や恒常的な地下水監視体制強化が求められます。
熊本市は、74万人の市民の水道水を地下水で賄っている日本一の地下水都市です。
地下水の枯渇や汚染からかけがえのない地下水を守るために、徹底した対応が求められます。
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