1月29~31日、「地域公共交通特別委員会」の視察で、次世代型路面電車・LRTの先進都市「宇都宮市」「富山市」の調査をしました。

*LRTとは、
「Light Rail Transit」の略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する軌道系交通システムのことです。
【宇都宮市】全国初の全線新設による本格的LRT
2023年8月に開業した芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)は、全国初の全線新設LRTとして注目されています。
宇都宮駅から大学経由・工業団地までの路線整備で、平日は通勤・通学の利用増、休日の買い物利用も増加しました。
整備効果として、沿線の人口増と転入超過、沿線地価の11%上昇、移住者が14倍になりました。
全国から、視察も殺到しているそうです。


【富山市】全国に先駆けLRT整備、コンパクトシティを推進
コンパクトなまちづくりを実現する基本方針の第1に「公共交通の活性化」を掲げ、富山港路線の路面電車化事業や市電の環状線化事業を実施、全国に先駆けLRTを整備してきました。
JR富山港線を路面電車化し、日本初の本格的LRTとして蘇らせ2006年に開業しました。 中心市街地では、既存の市電路線を延伸して環状化、回遊性が街の賑わいに。(2009年開業)
さらに新幹線駅北側の富山港線と南側の富山軌道線を、新幹線駅部分で結節する南北接続事業を行い、2020年3月に接続が完了、新幹線富山駅から直接市電に乗れます。
富山市は、新幹線駅を中心にLRT化された市電が公共交通の基幹となり、市内各所を公共交通で移動できます。
「おでかけ定期券」で、65歳以上の人は1乗車100円です。
歴史あるLRTの取り組みです。


公共交通の利用促進へ、熊本市も基幹軸となる軌道「市電」の役割が求められていると思います。
インシデントが続く厳しい状況はありますが、施設の老朽化や人員体制・処遇の改善を図り、他都市にも学びながら、積極的な活用の方向を出していかなければならないと思います。
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