自由社・育鵬社の教科書を採択させない

　東京都杉並区では、「新しい歴史教科書をつくる会」の扶桑社版歴史教科書を6年間使ってきました。次年度からの教科書を決める今年度の教科書採択では、「子どもが自分で考えられる力がつかない」「教員が使いにくく、生徒の学ぶ意欲がわかない」などの理由から、侵略戦争美化の自由社・育鵬社版教科書を不採択とし、帝国書院が採択されました。一方、横浜市では育鵬社版の教科書が採択され、侵略戦争美化の教科書を市内１４９校の子どもたちが使うことになりました。
　熊本市でも、来年度から使う中学校教科書の採択に向け、教育委員会での審議が行われています。教育委員会を数回傍聴に行きましたが、非公開のため、どんな論議が行われているのか、さっぱりわかりません。８月11日、新日本婦人の会の皆さんが、教育委員会を訪れ、教育委員長・教育長宛に、「2011年度中学校教科書採択についての要望書」を提出されました。子どもたちが、平和な社会の担い手として健やかに成長できるような教科書が採択されるようにと願います。
　＊今後の熊本市教育委員会の会議は、8月16日・8月20日の予定です。