上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

「先生が足りない!」、教員不足は深刻

2022-07-23 19:54:12 | 熊本市政
 6月議会の教育市民委員会に、熊本市の「教職員の時間創造プログラム」の2021年度実績が報告されました。
目標値に程遠い「時間外勤務」・「年休取得」
「3つの目標値」と「当面の目標」が掲げられていますが、どれも達成には程遠い状況です。(目標の達成は、2023年度末を予定)
なかなか到達しない目標値に対し、当面、急いで達成する目標として定められているのが「当面の目標」です。しかし、そこにも届いていません。
目標値に対する現状は、
【3つの目標】
⑴1カ月45時間以上の時間外勤務の教職員 0人
     ⇓
  2021年度実績 2,294人
⑵年間360時間以上の時間外勤務の教職員 0人
     ⇓
  2021年度実績 2,167人
⑶1年間の年休取得日数 1人・16日以上
  ⇓
  2021年度実績 12.2日
【当面の目標】
・1カ月80時間以上の時間外勤務の教職員  0人
     ⇓   
  2021年度実績 285人

悩ましい現場の教職員欠員
<小学校>
 小学校92校のうち、26校に29人の欠員があります。定数に対する配置不足が17校に19人、加えて休暇に伴う不足が10校で、10人です。
<中学校>
 中学校42校のうち、7校に7人の欠員があります。定数への配置不足が5校・5人、休暇に伴う不足が2校・2人です。
全体としては、
小中学校33校に36人の欠員です。
小学校では、2人不足している学校が3校もあり、改善は急務です。
現場の実態に応え、急ぎ教員確保の対応を!
市も教員の多忙化解消には力を入れてきましたが、解消されず、年休も取れずに長時間勤務を続ける状況が続いています。
欠員のある学校に対しては、今年度より教育活動アシスタントを22校に52人配置していますが、欠員があっても配置されていない学校もあり、足りません。しかも、教育活動アシスタントは資格を問わないために、52人中・教員資格を有しているのはわずか17人です。
根本的対策としては、教職員の増員・確保です。

6月議会では、国へも要望し、教職員の増員をすすめるよう求めました。
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