在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴァルテッリーナ・サッセッラ・ヴィーニャ・レジーナ・リゼルヴァ 1999” アル・ペ・ペ

2008-07-01 00:42:42 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
“Valtellina Superiore Sassella Vigna Regina Riserva 1999” Ar.Pe.Pe.
アルペペは、前にも一番ベースのワインのことを書いた。
非常に面白いワインなので好きである。

ヴァルテッリーナは、ロンバルディア州の一番北、ちょっと行くとスイスという場所になり、そこにもネッビオーロがある。しかし、地元ではキアヴェンナスカと呼ぶ。
ランゲのネッビオーロとは違い、一般にもう少しデリケートで、軽めだが、陰干しぶどうで造るスフルツァット(スフォルツァート)も含めて興味深いワイン産地。

これはリゼルヴァで、良い年にしか造らない。
品種はネッビオーロ(キアヴェンナスカ)100%
色は、かなり薄いガーネット色。つやがとても良い。
香りは、鉄分、ミネラル、薬草などで、ややくさめ。花とフルーツも出てくるが、バナナ、柑橘系があり、オレンジマーマレード風。他、紅茶の葉の香り、丁子、海藻というか、海苔の香りなど。揮発酸が強いので、エレガントで、繊細に感じる。
味は、酸が強く、梅干し風を感じるのは日本人だけ??タンニンはエレガント。後味にも酸が残り、オレンジジュースだったり、梅干しだったり。。
熟成の樽に栗の木とオークを使用。もちろん大樽。
ワイナリーは、完全ビオ。最初はこれなに?と思うかも知れないが、飲んでいて疲れないワイン。