在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Terre Bianche: 4 vini

2013-10-19 00:42:12 | Liguria リグリア
Rossese di Dolceacqua 2012
Bricco Arcagna 2011
Pigato 2012
Arcana Bianco 2010


このところリグリアのワインをよく飲む。
なんとなく、偶然である。
今回、たまたま時間があったので、ローマの老舗トリマーニで行われた試飲会に行ってみた。ワイナリーはTerre Bianche。よく知らないワイナリーであるが、どんなものか。
これが、良かった。非常に良かった。


赤から。
Rossese  還元臭がかなりある。しかし、香りが澄んできれいなため、気にならない。色もとてもきれいで、明るい色合いが魅力的。小さな木の実のフルーツにバナナの香りが混じり、メタル臭、月桂樹のようなふくよかな緑の香りが心地よく、インパクトがとても良い。酸がきれいに出ている。よくまとまっていて、心地よい。
Bricco  最初、やや閉じている。Rosseseよりだいぶ落ち着きが出て、フルーツよりスパイスが特徴的で、香草も混じる。より辛口、ボディも、アルコールも増している。しかし、タンニンは繊細で、重たさはなく、透き通った感じがエレガント。


白。
Pigato  小さな花や桃などのフルーツの香りに塩辛さが混じる。香りから、塩味があるだろうなぁ、と思うのだが、その通り、酸味もあり、同時に塩辛くもある。しかし、これが決して悪くなく、ワインにしっかりした味を与えて、かなり良い。
Arcana  落ち着きが出ていて、複雑性があり、とても良い。まったく疲れがなく、まだもう少し持つだろうと思わせる。ゴムの香りがほんの少し出始めて、数年後にはどうなっているだろうかと期待できそう。桃、熟した柑橘、花などにミネラル。塩味とまろやかさと酸のバランスが絶妙。


どのワインもきれい。自然で素直で、いかにも造った感がなく、大変好感が持てる。
とても良い発見。