在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Winesurf a Bari

2015-03-18 15:09:02 | Puglia プーリア
Winesurf a Bari
ワインサーフの試飲会


友人パオロに誘われて、わざわざバーリまで試飲会に行ってきた。フィレンツェあたりは列車ですぐなので、たまに行くこともあるが、バーリまではさすがに遠い。
友人曰く、格安航空ライアンエアーで片道20ユーロ、まあそれならたまに気分転換で行ってもいいかも、で行くことになった。話に乗ったメンバーは3人。いつも行くヴィナイエットのオーナーのマルコとジャーナリストの女性に私。合計4人の珍道中。
バーリにはよく行ったものだが、数回を除いて列車利用。列車も早く取ればそれなりに安いのだが、まあやっぱり飛行機は速かった。

試飲会はワインサーフという団体のオーガナイズしたもので、トスカーナを本拠地にしているようだが、今回は南イタリア、バーリで試飲会を開催。
誘ってくれた友人、そしてマルコがオーガナイザーと親しい。
バーリのやや郊外のホテルで、2日間に渡りの試飲会だった。

ホテルのコンファレンス・ルームを借りると、当然結構は費用がかかる。
そこで考えたのかもしれない。節約型の試飲会だったのだが、このアイデアはなかなか良い。他の試飲会でもこうしてほしい、と思ったアイデアは、セルフサービス。自分でワインをグラスに注ぐ。
もちろん、あまりに大勢の人がいるとき、かなり高価なワインが出ている時には向かないと思うが、そうでない場合には良いアイデアだと思う。
自分のペースで好きなだけ、好きなように試飲ができる。
ドボドボと注ぐ人は、一応みんなソムリエか関係者、レストラン関係などだし、試飲したいワインの数も多く、いない。
もちろんワインを開けるのは何人かいるスタッフだが、ボトルの残量を割とこまめにチェックしていて、または、頼めばすぐに開けてくれた。
ワイナリーから誰か参加している試飲会であれば、ワイナリーの人と話をしながら非常に有意義な試飲ができるが、ただ、ソムリエが注いでくれるだけの試飲会なら、そのワインの知識が特にあるわけではないので、セルフサービスの方が効率的である。

試飲会の参加ワイナリーは170社以上となり、1種のみのワイナリーもあったが、2種のところも多く、全部で300種以上のワインがずらっと揃った。
場所柄、プーリア州のワインが多く、たぶん100種近く、しかし、あとの200種はプーリア外のものである。
スプマンテの数はそう多くはなかったが、白ワイン、そして特に赤ワインの数は圧巻であった。
シチリアなど幾つかの州からの参加はなかったが、特にトスカーナ州からの参加は多く、なかなかのものだった。
2日間、200種ほどのプーリア以外のワインはほとんど全部を試飲。(大きな声では言えないが、試飲したプーリアワインは、赤1本、ロゼ2本。ごめんなさい。。。)
なにせセルフサービスなので、数回試飲したものもある。なかなか満足。

ワインサーフは主にネットで、また、ワインガイドブックも刊行している。
www.winesurf.it

2日間に渡る旅は5分おきに予定、行動が変わるまさに珍道中で、これでもか、と思うくらい楽しんだ。