今日、4月6日は、ラファエロ没500年の日である。(没 1520年)
さらに、彼の誕生日でもある。(1483年)
つまり、誕生日と亡くなった日が同じという、希少な人の一人。
昨年の秋から、来年はラファエロの年〜という感じで、アンテプリマのレクチャーが始まっていた。
今年に入り、もういろいろな行事(の予定)が目白押し状態だった。
2月半ばに、バチカン美術館内、システィーナ礼拝堂に、ラファエロのデザインのタペストリーが、1週間の限定で飾られた。
記念式典の最に、礼拝堂の側面に飾ることができるように製作されたもので、10枚からなる。
1515年ごろから、メディチ家出身の法王、レオーネ10世の依頼で製作され、聖ペテロと聖パオロの生涯を描き、製作はブリュッセルのタペストリー工房で行われた。
この1週間の間にバチカン美術館に入場した人は、非常に幸運だったと思う。
天井には、ミケランジェロの天地創造の天井画。
祭壇の壁には、ミケランジェロの最後の審判。
側面の上部には、ペルジーノ、ボティチェッリなどによるモーゼの生涯とキリストの生涯の連作。
その下に、ラファエロのデザインの超豪華タペストリーが、37年ぶりに飾られた。。。
豪華絢爛。
それにしても、これが2月だったからよかった。。。。
もし、今だったら、当然のごとく中止だった。(涙涙涙)
中止、というか、中断してしまっているのが、クイリナーレ宮美術館で行われている「ラファエロ展」である。
展覧会のみが行われる(常設展はない)美術館だが、ローマで行われる展覧会は、この美術館で行われるものが最も迫力がある。
没500年の記念で、ものすごく力が入っていた、鳴り物入りの展覧会が、開会4日目に中止になってしまった。
予定は3月5日から6月3日まで。
最初の3日は、こんな状態になってしまったため、オンラインで予約した人のみの入場(直接出かけた人は入場を断られていた)、1メートル以上の間隔をあけての見学、という条件で入れたが、4日目からはイタリア全土の美術館が閉鎖になってしまったため、この美術館も閉館になってしまった。
私も(別な日に)予約していたが、もういつ再開できるかわからない状態となり、予約券は払い戻しとなってしまった。
6月3日までの開催予定は延びると思うのだが、このままいったら、幻の展覧会になってしまう。。。。(涙)
もう一つ楽しみにしていた、ちょうど今頃始まる予定だった展覧会に「バンクシー展」があり、こちらも現在、中止状態。
そして、今日、没500年の日は、レクチャーなど、いろいろな予定があったのだが、中止、またはストリーミング。
まさか、封鎖がここまで延びるとは。。。。
早く、コロナが終息して欲しい。。。心から願う。