解放してくれ(勝手につけた邦題:キツネ憑き)
監督 フェデリカ・ディ・ジャコモ
先日行われた(9月)ベネチア映画祭のドキュメンタリー部門(sezione Orizzonti)で最優秀作品となったもの。
監督は女性でフェデリカ・ディ・ジャコモ女史。
エクソシスム(悪魔祓い)を3年にわたって追ったドキュメンタリー映画。
シチリアでエクソシストとして非常に高名なカタルド神父は77歳、彼の元に、遠くからも悪魔を追い払って欲しいと大勢の人が詰め掛ける。
毎週火曜日に催される集団での悪魔祓いのミサでは、何人もが、まるで別人のように豹変する。
個人的な悪魔祓いを依頼する人も多く、無事にサタンから解放される人、何度も通っているがまだ解放されない人なとがいる。
意地悪く、演技?と思う人もいるだろうが、いや、違うと思う。
思春期の少女もいて、この演技は絶対にできない。
それにしても、みんないたって普通の人。
ところが何かの拍子にまるでサタンのように(日本ならキツネが取り付いたように)豹変する。
そして、神父が手を当てる、祈ることにより、声までもが変わり(かの有名映画「エクソシスト」を思い出した。。)暴れ、しばらくしておとなしくなり、元の状態に戻る。
うーん、演技ではない。
それにしても、いったいこの悪魔(日本だとキツネ???)はどこから来るんだろう。
電話でエクソシスムをするのは爆笑場面だったが、私は笑うよりビックリ。
そういえば、何年か前、バチカンでエクソシスト養成講習会をやった話題は薄っすらと思えているが、エクソシストは、現代でかなり必要とされているらしい。
カタルド神父も当然参加していた。
最後、エクソシスト認定証をもらった神父の話が出るが、カタルド神父のように、結構乱暴な場面はあるし、集団でもエクソシスムをやってしまうのでは認定証はもらえないのだとか。
そんな紙切れより、1人でも多くの人をサタンから救いたい、と思っているだろう後ろ姿が印象的。
本当に、1日も休まず、遠くからも来る人の救いに手を貸しているそう。
ところで、この前、金縛りになった人がいた。
上から誰かがのしかかってくるような感じだった、とのことだが、中学校の頃からよく金縛りに合うという人は(医者)、疲労などで体が疲れているのに、頭だけが異常に覚醒している状態ですよ、と言った。
昔、霊に非常に敏感な人がいて、霊を見る、金縛りに合うことも多い、ということだったが、いたって普通の、むしろ頭の切れる人だった。
瀕死の状態から生き返った人のかなり生々しい話を聞いたこともあるが、霊も見たことがない、金縛りにあったこともない私は、たまに足がつる程度で(笑)想像の範疇外である。
へー、ほー、うわぁ、えー、である。
本当にサタンがいたら神がいるのだろうし、神の存在を認めないということは悪魔の存在も認めないわけで、では、科学的に考えると脳波の異常?
しかし、映画の中の何人かの証言では、ここへたどり着くまでに病院は何箇所も通い、脳波の検査もしたという。異常なし。
。。。日本ならキツネだぁ (笑)
上映の後の監督との会見は、今回は長かった。
ちょっと意外と言っては失礼だが、背が高くてかなりの美人監督。
モデルができそうな体型で、こういうドキュメンタリーを撮るのか。。すごーい。(と変なところで感心)
ご本人は無宗教だそうで、だから冷静に、中立的な立場で撮れたのではないかと思う。
パレルモの、下町の汚い界隈、庶民を主に映し出していたため、階級の違い(イタリアは階級社会。。。)に関しても話が出たが、頭の良い人でも、階級が上の人でもこういう状態になることはあり得る、と。
個人的には、むしろ、より多いのではないかと思ったり。
もちろん、エクソシスムをトライする人もいるだろうが、この映画の出演者のように公言しないだろうし(もちろん映画内でも出演、発言を拒否した人はいたとのこと)、精神科へ通う(想像より多い)、精神病院で治療する、しまいには入院する、家族によりさせられる、ということになるのだろう。
知り得ないが、そういう人たちの脳波がどうなっているのかには興味がある。
サタン?キツネ?脳波の異常?霊にとりつかれた???
映画は、日本での配給が決まったそうで、日本でも上映される。
この手の話題にちょっと興味があればぜひ見て欲しい。宗教映画ではないし、ホラーでもない。
あくまでもドキュメンタリー。
それにしても、普段は全く普通の人。
しかし、何かの拍子にこういう状態になる人が意外と近くにたくさんいるのかもしれないと思うと、背筋がちょっとゾッとなる。
いや、いつの間にか、自分が気がつかないうちにそうなったりして。。。。。
キツネさん、私には取り憑かないでくださいね〜
監督 フェデリカ・ディ・ジャコモ
先日行われた(9月)ベネチア映画祭のドキュメンタリー部門(sezione Orizzonti)で最優秀作品となったもの。
監督は女性でフェデリカ・ディ・ジャコモ女史。
エクソシスム(悪魔祓い)を3年にわたって追ったドキュメンタリー映画。
シチリアでエクソシストとして非常に高名なカタルド神父は77歳、彼の元に、遠くからも悪魔を追い払って欲しいと大勢の人が詰め掛ける。
毎週火曜日に催される集団での悪魔祓いのミサでは、何人もが、まるで別人のように豹変する。
個人的な悪魔祓いを依頼する人も多く、無事にサタンから解放される人、何度も通っているがまだ解放されない人なとがいる。
意地悪く、演技?と思う人もいるだろうが、いや、違うと思う。
思春期の少女もいて、この演技は絶対にできない。
それにしても、みんないたって普通の人。
ところが何かの拍子にまるでサタンのように(日本ならキツネが取り付いたように)豹変する。
そして、神父が手を当てる、祈ることにより、声までもが変わり(かの有名映画「エクソシスト」を思い出した。。)暴れ、しばらくしておとなしくなり、元の状態に戻る。
うーん、演技ではない。
それにしても、いったいこの悪魔(日本だとキツネ???)はどこから来るんだろう。
電話でエクソシスムをするのは爆笑場面だったが、私は笑うよりビックリ。
そういえば、何年か前、バチカンでエクソシスト養成講習会をやった話題は薄っすらと思えているが、エクソシストは、現代でかなり必要とされているらしい。
カタルド神父も当然参加していた。
最後、エクソシスト認定証をもらった神父の話が出るが、カタルド神父のように、結構乱暴な場面はあるし、集団でもエクソシスムをやってしまうのでは認定証はもらえないのだとか。
そんな紙切れより、1人でも多くの人をサタンから救いたい、と思っているだろう後ろ姿が印象的。
本当に、1日も休まず、遠くからも来る人の救いに手を貸しているそう。
ところで、この前、金縛りになった人がいた。
上から誰かがのしかかってくるような感じだった、とのことだが、中学校の頃からよく金縛りに合うという人は(医者)、疲労などで体が疲れているのに、頭だけが異常に覚醒している状態ですよ、と言った。
昔、霊に非常に敏感な人がいて、霊を見る、金縛りに合うことも多い、ということだったが、いたって普通の、むしろ頭の切れる人だった。
瀕死の状態から生き返った人のかなり生々しい話を聞いたこともあるが、霊も見たことがない、金縛りにあったこともない私は、たまに足がつる程度で(笑)想像の範疇外である。
へー、ほー、うわぁ、えー、である。
本当にサタンがいたら神がいるのだろうし、神の存在を認めないということは悪魔の存在も認めないわけで、では、科学的に考えると脳波の異常?
しかし、映画の中の何人かの証言では、ここへたどり着くまでに病院は何箇所も通い、脳波の検査もしたという。異常なし。
。。。日本ならキツネだぁ (笑)
上映の後の監督との会見は、今回は長かった。
ちょっと意外と言っては失礼だが、背が高くてかなりの美人監督。
モデルができそうな体型で、こういうドキュメンタリーを撮るのか。。すごーい。(と変なところで感心)
ご本人は無宗教だそうで、だから冷静に、中立的な立場で撮れたのではないかと思う。
パレルモの、下町の汚い界隈、庶民を主に映し出していたため、階級の違い(イタリアは階級社会。。。)に関しても話が出たが、頭の良い人でも、階級が上の人でもこういう状態になることはあり得る、と。
個人的には、むしろ、より多いのではないかと思ったり。
もちろん、エクソシスムをトライする人もいるだろうが、この映画の出演者のように公言しないだろうし(もちろん映画内でも出演、発言を拒否した人はいたとのこと)、精神科へ通う(想像より多い)、精神病院で治療する、しまいには入院する、家族によりさせられる、ということになるのだろう。
知り得ないが、そういう人たちの脳波がどうなっているのかには興味がある。
サタン?キツネ?脳波の異常?霊にとりつかれた???
映画は、日本での配給が決まったそうで、日本でも上映される。
この手の話題にちょっと興味があればぜひ見て欲しい。宗教映画ではないし、ホラーでもない。
あくまでもドキュメンタリー。
それにしても、普段は全く普通の人。
しかし、何かの拍子にこういう状態になる人が意外と近くにたくさんいるのかもしれないと思うと、背筋がちょっとゾッとなる。
いや、いつの間にか、自分が気がつかないうちにそうなったりして。。。。。
キツネさん、私には取り憑かないでくださいね〜