在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Valle d’Aosta Rose’ Larmes du Paradis 2014 Cave Cooperative de Donnas

2017-05-21 06:40:32 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
Valle d’Aosta Rose’ Larmes du Paradis 2014 Cave Cooperative de Donnas
お気に入りのロゼ、最後の1本





ワインの楽しみはいろいろある。
だからワインはやめられない。

1種のワインでヴィンテージ違いを飲むことも面白いが、これと思ったワインの同じヴィンテージを数年に分けて飲むのも最高。

このロゼは、ラベルは、これ以上野暮ったいラベルはそうたくさんはないだろうと思うくらい野暮ったいが、中身は美味しい。
この意見は私のだけではなく友人の間の共通の意見で、ラベルがもっとかっこいい、またはおしゃれ、スッキリならもっといいのに。
いや、それで売り切れたら困る(笑)ので、これでいい。

さて、ワイナリーはもう15年以上前から知っていて、ヴァッレ・ダオスタのワイナリーの中では悪くない、と思っていた。(その頃はこのロゼはなかったような気がする)
他のワインも美味しいが、これは絶対に美味しい!と思うワインには若干欠ける、と失礼ながら思っていたが、いやー、このロゼは美味しい。

そこで2ケース、12本買って、最初はイッキに、残りが少なくなってからはちびちびと飲んでいた、いよいよこれが最後の1本。
2014年ヴィンテージだから、2年以上経っている。

2014年はあまりよくはないヴィンテージなので、最初はやや細く、デリケートな感じだった。
すっきり酸(と塩味)がきれいで、香り仄か、キリッと冷やしてすっきりと飲んでいた。

2年経って、もともと薄い色のロゼではないが、若干濃いめというか落ち着いた色調を帯び、花の香り、木イチゴ、イチゴ、森の木の実の香りが豊か、甘く、大胆になっていた。
見事に、とてもきれいにまろやかさが出て、そこに、持っている酸(と塩味)が加わり、それは素敵なワインになっていた。

白はすぐに飲み、ロゼならなおさら、と思うかもしれないが、良いワインは少なくとも1−2年は置いてから飲むほうが絶対に美味しい。

飲み頃最高。

あー、最後の1本が終わっちゃった。(涙)

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