7 nebbiolo; Valle d'Aosta e Piemonte ネッビオーロ7種 ヴァッレダオスタとピエモンテ
Valle d’Aosta Rose’ Larmes du Paradis 2014 Cave Cooperative de Donnas コペラティーヴァ・ドンナス
Valle d’Aosta Nebbiolo Picotendro 2014 La Kiuva ラ・キーワ
Valle d’Aosta Donnas 2011 Cave Cooperative de Donnas コペラティーヴァ・ドンナス
Valli Ossolane Nebbiolo Superiore Prunent 2012 Cantine Garrone カンティーナ・ガッローネ
Bavarese Nebbiolo 2011 CIeck チェック
Crema Etichetta Bianca 2011 Ferrando フェッランド
Crema Riserva 2011 Cantine Produttori Nebbiolo di Carema プロドットーリ・カレーマ
アルマンドの今年のコルソが始まった。今年の課題はネッビオーロ。
数年前にバローロ、バルバレスコを中心に行ったことがあるが、今回はもっと広範囲である。
欲をいえば、以前のようにバローロとバルバレスコのみに焦点を当てて欲しいとも思うのだが、そうなるとコルソ自体の値段が大きく上がるのは当然だし、これだけ広範囲でネッビオーロに焦点を当てるのも面白いのでとにかく参加。
全部で9回のコルソはヴァッレ・ダオスタからヴァルテッリーナまで。北ピエモンテだけでも2回、いや、3回に分かれている。かなり面白くなりそうな予感。
初回はヴァッレ・ダオスタとピエモンテは北の北、ヴァッレ・ダオスタと隣接するカレーマが中心。
ヴァッレ・ダオスタはイタリアの中のフランス語圏で、州の 西側にモンブランを含み、フランスと国境を接している。
ピエモンテは「山の足」という意味だが、山とは当然アルプスで、やはり 州の北にはモンテローザなどそうそうたる山が控えている。
ヴァッレ・ダオスタの真ん中に、ドーラバルテア川という川が通り、川沿いに村々が続くのだが、川はやがてピエモンテへと流れていく。
その州界あたり、ヴァッレ・ダオスタ側にドンナス、ピエモンテ側にカレーマがある。
ヴァッレ・ダオスタからカレーマにかけて栽培されているネッビオーロの品種の中にピコテンドロというのがあり、ヴァッレ・ダオスタでは、通常ピコテネールとも呼ばれる。
ランゲ地方とは打って変わって山岳地帯になるので、栽培方法は棚式、それもかなりキツイ段々の棚式になる。
これはぶどうに太陽を当てることに有効だが、また、少ない土地の有効利用にもなっている。つまり、上でぶどう、下で穀物などの栽培が出来るからである。
この「山のネッビオーロ」から7種を試飲。
Valle d’Aosta Rose’ Larmes du Paradis 2014 Cave Cooperative de Donnas
ヴァッレダオスタ。やや明るい色合いの玉ねぎ色で、光沢がきれい。甘い感じの香りがかなり心地よい。フルーツに、わずか土っぽさが混じるが、ラベンダーやマンダリンなどのさわやかな香りも出ている。酸味があるというより、塩味がかなり強く、ちょっと意外。持続性もあり、値段も安く、とても好感の持てるロゼ。++(+)
Valle d’Aosta Nebbiolo Picotendro 2014 La Kiuva
ヴァッレダオスタ。名前の通り、ネッビオーロでもピコテンドロ100%で造られている。その樹齢が60年以上、100年になる樹もあるという。標高は400メートルから510mで、北の寒い地域である上に標高も高く、ランゲあたりのネッビオーロとは全く異なる。というか、これもネッビオーロ、ということである。
爪にはかなり透明感が出ている。香りはやや臭く、自然派を思わせる臭みが出ている。しかし、そこに森の木の実の香りが混じり、やや緑っぽい香り、柑橘風の香りも出ている。酸味が強く、細く長く続く。キーワのワインは、こういう土っぽい感じが出ているものもあり、これを好きか嫌いかは意見が分かれるところだと思う。+++
Valle d’Aosta Donnas 2011 Cave Cooperative de Donnas
ヴァッレダオスタ。ピコテンドロ90%にフレイザとネイレットが10%。樹齢はこれも平均50年。
爪はやはり透明で、色全体にガーネット色が出ている。香りはかなりきれい。花、フルーツ、森の木の実、柑橘、香草、タイム、ミネラルなどどれも強いわけではないが、交互にふっとよぎる。アタックも良い。酸味が綺麗に広がる中、甘さ(糖分ではない)もあり、持続性良し 、最後に柑橘風の香りが残る。+++(+)
Valli Ossolane Nebbiolo Superiore Prunent 2012 Cantine Garrone
ピエモンテ。ネッビオーロのプルネントという品種100%。これも樹齢40年から70年になるものもあるというので、かなり高齢。
色がやや濃いめ。フルーツ、スパイスにドライフルーツが感じられる。アルコールがやや上がってくるのが気になるが、そして、わずか、煙たい香りも奥底に混じっている。アタックはよく、タンニンを他のワインより感じる。+++
Bavarese Nebbiolo 2011 CIeck
ピエモンテ。爪の透明感の中にガーネット色を含。光沢が良い。フルーツ、スパイス、香りはやや期待はずれなのだが、味はとても良い。酸味とタンニンのバランスがよく、繊細なタンニンが心地よく、持続性も悪くない。+++(+)
Crema Etichetta Bianca 2011 Ferrando
ピエモンテ。これもまた樹齢50年平均。かなりガーネット色を帯びて、爪はオレンジ色がかるくらい。フルーツ、ラバルバロ、わずか柑橘、それも苦味を帯びたオレンジ、ヨード臭。塩味が感じられるが、酸と良いバランスが取れている。持続性はかなり良い。細く、細く、そしてエレガントに続く。
このワインは2年前にかなり古いヴィンテージも含めて試飲している。たかがカレーマと思うだろう。しかし、こういうワインこそがイタリアワインの底力を見せれくれるのだと思う。++++(+)
Crema Riserva 2011 Cantine Produttori Nebbiolo di Carema
ピエモンテ。爪はガーネット色、他より色がやや濃いめ。やや甘く、全体に太めのイメージ。コンフィのような甘さと、やや焦げた感じのイメージとが重なる。アルコールがやや上がってくるのか気になるかも。すっと口に入るが、酸が出てきて、タンニンは繊細。持続性はもう少し欲しいところ。+++(+)
Valle d’Aosta Rose’ Larmes du Paradis 2014 Cave Cooperative de Donnas コペラティーヴァ・ドンナス
Valle d’Aosta Nebbiolo Picotendro 2014 La Kiuva ラ・キーワ
Valle d’Aosta Donnas 2011 Cave Cooperative de Donnas コペラティーヴァ・ドンナス
Valli Ossolane Nebbiolo Superiore Prunent 2012 Cantine Garrone カンティーナ・ガッローネ
Bavarese Nebbiolo 2011 CIeck チェック
Crema Etichetta Bianca 2011 Ferrando フェッランド
Crema Riserva 2011 Cantine Produttori Nebbiolo di Carema プロドットーリ・カレーマ
アルマンドの今年のコルソが始まった。今年の課題はネッビオーロ。
数年前にバローロ、バルバレスコを中心に行ったことがあるが、今回はもっと広範囲である。
欲をいえば、以前のようにバローロとバルバレスコのみに焦点を当てて欲しいとも思うのだが、そうなるとコルソ自体の値段が大きく上がるのは当然だし、これだけ広範囲でネッビオーロに焦点を当てるのも面白いのでとにかく参加。
全部で9回のコルソはヴァッレ・ダオスタからヴァルテッリーナまで。北ピエモンテだけでも2回、いや、3回に分かれている。かなり面白くなりそうな予感。
初回はヴァッレ・ダオスタとピエモンテは北の北、ヴァッレ・ダオスタと隣接するカレーマが中心。
ヴァッレ・ダオスタはイタリアの中のフランス語圏で、州の 西側にモンブランを含み、フランスと国境を接している。
ピエモンテは「山の足」という意味だが、山とは当然アルプスで、やはり 州の北にはモンテローザなどそうそうたる山が控えている。
ヴァッレ・ダオスタの真ん中に、ドーラバルテア川という川が通り、川沿いに村々が続くのだが、川はやがてピエモンテへと流れていく。
その州界あたり、ヴァッレ・ダオスタ側にドンナス、ピエモンテ側にカレーマがある。
ヴァッレ・ダオスタからカレーマにかけて栽培されているネッビオーロの品種の中にピコテンドロというのがあり、ヴァッレ・ダオスタでは、通常ピコテネールとも呼ばれる。
ランゲ地方とは打って変わって山岳地帯になるので、栽培方法は棚式、それもかなりキツイ段々の棚式になる。
これはぶどうに太陽を当てることに有効だが、また、少ない土地の有効利用にもなっている。つまり、上でぶどう、下で穀物などの栽培が出来るからである。
この「山のネッビオーロ」から7種を試飲。
Valle d’Aosta Rose’ Larmes du Paradis 2014 Cave Cooperative de Donnas
ヴァッレダオスタ。やや明るい色合いの玉ねぎ色で、光沢がきれい。甘い感じの香りがかなり心地よい。フルーツに、わずか土っぽさが混じるが、ラベンダーやマンダリンなどのさわやかな香りも出ている。酸味があるというより、塩味がかなり強く、ちょっと意外。持続性もあり、値段も安く、とても好感の持てるロゼ。++(+)
Valle d’Aosta Nebbiolo Picotendro 2014 La Kiuva
ヴァッレダオスタ。名前の通り、ネッビオーロでもピコテンドロ100%で造られている。その樹齢が60年以上、100年になる樹もあるという。標高は400メートルから510mで、北の寒い地域である上に標高も高く、ランゲあたりのネッビオーロとは全く異なる。というか、これもネッビオーロ、ということである。
爪にはかなり透明感が出ている。香りはやや臭く、自然派を思わせる臭みが出ている。しかし、そこに森の木の実の香りが混じり、やや緑っぽい香り、柑橘風の香りも出ている。酸味が強く、細く長く続く。キーワのワインは、こういう土っぽい感じが出ているものもあり、これを好きか嫌いかは意見が分かれるところだと思う。+++
Valle d’Aosta Donnas 2011 Cave Cooperative de Donnas
ヴァッレダオスタ。ピコテンドロ90%にフレイザとネイレットが10%。樹齢はこれも平均50年。
爪はやはり透明で、色全体にガーネット色が出ている。香りはかなりきれい。花、フルーツ、森の木の実、柑橘、香草、タイム、ミネラルなどどれも強いわけではないが、交互にふっとよぎる。アタックも良い。酸味が綺麗に広がる中、甘さ(糖分ではない)もあり、持続性良し 、最後に柑橘風の香りが残る。+++(+)
Valli Ossolane Nebbiolo Superiore Prunent 2012 Cantine Garrone
ピエモンテ。ネッビオーロのプルネントという品種100%。これも樹齢40年から70年になるものもあるというので、かなり高齢。
色がやや濃いめ。フルーツ、スパイスにドライフルーツが感じられる。アルコールがやや上がってくるのが気になるが、そして、わずか、煙たい香りも奥底に混じっている。アタックはよく、タンニンを他のワインより感じる。+++
Bavarese Nebbiolo 2011 CIeck
ピエモンテ。爪の透明感の中にガーネット色を含。光沢が良い。フルーツ、スパイス、香りはやや期待はずれなのだが、味はとても良い。酸味とタンニンのバランスがよく、繊細なタンニンが心地よく、持続性も悪くない。+++(+)
Crema Etichetta Bianca 2011 Ferrando
ピエモンテ。これもまた樹齢50年平均。かなりガーネット色を帯びて、爪はオレンジ色がかるくらい。フルーツ、ラバルバロ、わずか柑橘、それも苦味を帯びたオレンジ、ヨード臭。塩味が感じられるが、酸と良いバランスが取れている。持続性はかなり良い。細く、細く、そしてエレガントに続く。
このワインは2年前にかなり古いヴィンテージも含めて試飲している。たかがカレーマと思うだろう。しかし、こういうワインこそがイタリアワインの底力を見せれくれるのだと思う。++++(+)
Crema Riserva 2011 Cantine Produttori Nebbiolo di Carema
ピエモンテ。爪はガーネット色、他より色がやや濃いめ。やや甘く、全体に太めのイメージ。コンフィのような甘さと、やや焦げた感じのイメージとが重なる。アルコールがやや上がってくるのか気になるかも。すっと口に入るが、酸が出てきて、タンニンは繊細。持続性はもう少し欲しいところ。+++(+)