乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

やっとこなぁのぞんぞろり/椎名誠 と 雑談

2006-10-14 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 やっとこなぁの ぞんぞろり 記録のみ

  著者  椎名 誠

  平成15年月25日 初版発行

  角川文庫13084

  (株)角川書店

  522円+税  255ページ

 

 この『やっとこなぁの ぞんぞろり』も気軽で面白かったです。

 

 またまた話は脱線しますが・・・・・・

 

 表紙の写真は『やっとこなぁの ぞんぞろり』文中にも出てくる沖縄の『うりずん』で、たまたま居合わせた客人(宴会名人の議員さん)が乱入してきた時のものだそうです。

 

 このうりずんという店は沖縄本島にあり、とうふようで有名な店。

 学生時代に離島に惹かれ、独り或いは友人と色々な島巡りをしていた。当然のことながら、沖縄にも数度行ったことがある。  

 開口健氏の味覚の確かさを信じていた私は このうりずんという店にも行った。

 開口氏の言う『とうふよう』は当時 小皿に3~4センチ立方体ひとつで150円といった手ごろな値段。

 ただしオヤジの行きつけのような店で、大学生の私にはちょっと居心地は微妙だったことを覚えている。

 

 うりずんの『とうふよう』は確かに美味かった。

 それはまるで『雲丹』を濃厚にしたような味わい。

 今から考えると、箸や楊枝でほちほちとつまみながら 泡盛(私は当時あまり酒が強くなかったので、恥ずかしながら水割りでした)をちびちびと唇にたらすと 非常に大人になったようなそんな背伸びした美味さでした。

 

 豆腐を調味し、泡盛につけ熟成させていると店のオヤジは説明してくれた。

 上機嫌のオヤジさんは大学生に気を良くしてか(?)70度の泡盛を振舞ってくれたことを憶えている。

 その後なは空港や大阪やデパートで豆腐用を購入する機会が合ったが、うりずんの『とうふよう』のように美味い代物に出会ったためしがない・・・・・・

 

 椎名誠さんの文中に突然出てきた『うりずん』は、先日の『とぼけたカブキ役者のような顔』と同様に、親しみが沸きます。

 

 また椎名さん自らが書かれたイラストの中に、カブキ風(荒事)のものがありました。

 この方もかなりお芝居がお好きなようです・・・・・・

 

 

 付けたしですが・・・・・・

 

 先日書き忘れていたのですが、HANA組芝居の『スミダ川』はカブキのパロディが多く練りこまれていると書いていましたが、具体的には 尾上が、

「こりゃ~~便所下駄ではないかぇ~?」

といったカブキ口調などは、実際のカブキでは『加賀見山旧錦絵』という演目の中で『廊下の内下駄』としてでてきます。

 

 先日の中途半端な『スミダ川』はこちら↓ 『新橋烏守口青春篇』/椎名誠 

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/faec35c54878a5770f54778ad197b109

コメント
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