子どもたちの希望もあり、水郷めぐりをしてみました。
元祖 水郷めぐりというだけあってモーターは無し。
船頭さんが一人で櫂をこいでくださいます。
船頭さんはにこにこと船をこぎながら、小一時間色々な話を聞かせてくださいました。
彼は根っからの近江人とのこと。
ここの土地の友人の話し方と同様の 少し笑ったような関西弁。聞いているとこちらまで楽しくなってしまいます。
「昔はこの船で嫁にでたんでっせぇ~~」
思い出したようにつぶやく船頭さんの目じりは なんだかしんみりしていてほろりとさせる・・・
秋空とグリーングレーの水面。
枯れた葦やすすき。
ホテイ(水草)の薄紫の花や狂い咲きの桜。
秋桜、柿、アケビ。
色々な種類の鳥、そして巣、子作り・・・
静かに水路を進む船の漕ぐ音。
葦にすれる しびれるほどに美しい船壁の音・・・・
水面の変形的な波紋だけが多少挑発的に、我らを眺めていた。