乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『絵本と童話のユング心理学』  山中康裕 著

2007-11-30 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 散歩中、家の近くで。)

 

 

記録だけ  2007年度 107冊目   

 

  『絵本と童話のユング心理学』

                  

 

 大阪書籍

 山中康裕 著

 1986年8月20日 第1版

 1989年4月30日 第7版 

 280ページ 1300円 +税

 

 この本は、朝日カルチャーセンター(京都)の講座『ユング心理学から見た絵本と童話の世界』(1984年・12回)が骨子となっているそうだ。

 全体に言葉が柔らかく、かみ砕いて説明されている。

 

 ユングの見解から絵本を紐解く、興味深い内容。

 まず本を開けると、シャガール展感想での書いた、私の好きな ブライアン・ワイルドスミスの絵。

 続いて 私の好きな グリム童話屋らの説明。

 そして、なんと 私の大好きな モーリス・センダックの作品がいくつか紹介されていた。

 出だし 好調・・・。

 しばらくして、無難な絵本や童話などがいくつか例に出され、少し的を得ない。

 しかし最後には重厚な話や谷川俊太郎、最後には有名な話『ラプンツェル』などで締めくくられる。

 全体を通して、気軽に楽しめる一冊。

 

『変形かさ地蔵』の娘さんのテストの回答に描かれた内容は、見事といってよい。

 こどもの回答に、感激した。

 ざっと記しておこう。

 

 

 お地蔵さんに売れ残りの笠をかけ、足りない分は手ぬぐい。

 家に帰り、食べ物はない。

 湯をすすり、漬物を食べ、食べ物も尽き果て、とうとう爺様と婆様は死んでしもうた。

 

 村人が通りかかると、6つのはずのお地蔵様が8つになっていた。

 

 

 まあ、こんな素晴らしい変形のかさ地蔵の話を小学生(著者の娘)が作った。

 小学校の教師は・・・・・・ × をつけたそうだ。

 こういった評価の仕方は、私の周りも取り巻く。良く耳にする話。

                     どんとはらい・・・。

 

 

コメント (4)
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