(ヴァンターハルター作 「リムスキー・コルサコフ夫人」 1864 117×90)
2012年 本
7: 『オルセー美術館の名画 101選』バルビゾン派から印象派、世紀末の絵画まで
島田 紀夫 (編集)
小学館
小学館アート・セレクション
2010 年5月
128 ページ 2200円+税
データーベースより▼
第1章 19世紀後半フランスの正統派絵画(クテュール―退廃期のローマ人たち
アングル―泉 ほか)
第2章 19世紀後半フランスの前衛絵画(クールベ―オルナンの埋葬
画家のアトリエ(私の芸術的人生の7年間を要約する現実的寓意) ほか)
第3章 印象派とポスト印象派(モネ―カササギ
アルジャントゥイユのヒナゲシ ほか)
第4章 世紀転換期フランスの絵画(セリュジエ―タリスマン(護符)
ベルナール―愛の森のマドレーヌ ほか)
19世紀後半のフランス絵画を形づくっていた、2つの大きなグループ。ひとつは、画壇の主流を成す、サロン(官展)を中心とした「正統派絵画」。もうひとつは、レアリスム(写実主義)、バルビゾン派から印象派、ポスト印象派、象徴主義、ナビ派、フォーヴィスム(野獣派)にまで至る、多彩で多様な前衛絵画。オルセー美術館設立の理念は、この2つのグループを対比して展示することで、近代フランス絵画の豊かさと深さを示すことにあった。本書は、その設立の理念に沿って構成された、フランス近代絵画を代表する名画のなかから、101点を厳選。わかりやすく、ためになる解説つき。
他に好きな画家、好きな作品が多くあったのに、美しい肖像画「リムスキー・コルサコフ夫人」を選ぶ。
『ハプスブルグ 京都展』を二度見て以来、肖像画にも興味を持ち始めたかもしれない。
寒い冬。暖かな部屋でみかんを前に、右手にココア。左手に本書持ち、気軽に楽しむのに都合が良い。
選ばれた作品はそれぞれ興味深い。
見た感じ、全作品の印刷はハイライトを落とした強めの印象。
パリ三大美術館。オルセー美術館は1986年に 開館。見る機会に恵まれない。