乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画「十年  Ten Years Japan」  監督5人が描いたオムニバス集

2019-12-23 | 映画
 写真は十年前(2010年)の十二月。私変わらず、十年前も南座の顔見世で、片岡仁左衛門丈を見ていたのだわ^^




 映画「十年  Ten Years Japan」  監督5人が描いたオムニバス集




「万引き家族」の是枝裕和が総合監修を務めた、国際共同プロジェクト「十年」の日本版。10年後の日本という共通テーマを、早川千絵ら新進監督5人が描いたオムニバス集。
「PLAN75」近未来の日本。75歳以上の国民に安楽死を奨励する制度“PLAN75”が実施されるが、公務員の伊丹の母も75歳になろうとしていた。「いたずら同盟」AIに道徳心が刷り込まれるIT特区の小学校で用務員の重田が世話する老馬が殺処分されることに。「DATA」舞花は生前の母親のデータが入った“デジタル遺産”を手に入れる。他の2話は大気汚染を描く「その空気は見えない」、徴兵制を描く「美しい国」。
作品データ
制作年/2018
制作国/日本
内容時間/99分
ジャンル/ドラマ・SF/ファンタジー


 映画の御作品の中で『PLAN75』が一番面白かった。

 日常の場面では雑音や騒音が入り、制度“PLAN75”のCM場面では雑音は消え、夢の心地がする音楽が流れるなと感じていた。

 案の定、『W座からの招待状』の最後の 小山薫堂氏と信濃八太郎氏のトークで、小山氏が、
「最後の場面のノイズの意味はなんだったのでしょうね。誰か、わかる人いますか?」
という問いに、挙手一名。
「火葬場の焼く音です。」
氏曰く、
「火葬の音、なんでしょうかねぇ、、、」
と。

 ウンウン、挙手の女性の答えは非常に近い。
 近いが、惜しかった^^

 火葬で焼く音は確かにあったが、それは、次々に人が死に至る。
 そして、バタバタと死人を乗せた台車が、間なくすぎそばに設置された火葬場に運ばれていく。
 この場面で、確かに焼く音が聞こえていた。

 だが、 小山薫堂氏の問われた最後のノイズは、その後の、完全ラストの場面。
 
 皆が運ばれ真っ白で静かな無機質の空間に、突然雑音が響き渡り、ノイズが続く。
 あれは大きな換気口(換気扇)の音で、言葉は悪いが、いわゆる死臭、老人臭、及び火葬の煙などの匂いの換気を強調し、観客を日常に戻させる意味合いであったと感じた。
 厚生人口管理局が、次の予定を迎えるために…。背筋がゾッとする怖い話であった。


 それにしてもwowowの『W座からの招待状』参加の応募など、知らなかった。
 出町座、か^^
 
 出町商店街はとても懐かしいところ。
 出町座は知らなかったが、ふたばの豆餅を食べたり、出町のイスラエル料理に行ってほっこりしたり、本当に行ってみたかった。

 

 教訓其の一

  wowowなどの冊子は丹念に目を通すべし。
 

 
コメント
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