乱鳥の書きなぐり

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第十八回 南座 歌舞伎鑑賞教室 『国訛嫩笈摺 どんどろ大師の場』上村吉弥 上村吉太朗

2010-02-18 | 歌舞伎




   京都四條南座

        第十八回 南座   歌舞伎鑑賞教室


               平成22年2月10日(水)~14日(日)




 今年初めて 南座『歌舞伎教室』に行ってきました。

 例年南座の『歌舞伎教室』は舞踊で渋っておりました。

 今年はお芝居で心はルンルン!です。これは逃す手はありません。



 演目は『国訛嫩笈摺(くになまりふたばのおいずる) どんどろ大師の場』です。

『国訛嫩笈摺』は文楽から歌舞伎に作り替えられたものだそうです。

 わたしは『国訛嫩笈摺』は初めてでしたので、見る気満々。

 幕があくまでの間、緊張に緊張を重ねておりました。



 尼妙お二人がコミカルです。

 そこへ素敵な上村吉弥丈。

 なんだか緊張された面持ち。怒こっておられるのでしょうか。何か機嫌が悪そうです。

 吉弥丈の真剣な表情は芝居が中頃にきてわかりました。

 実の子を涙ながらに突き放す場面があったのです。

 わたしはここで琴線に触れました。

 涙はとまりません。自然に握りこぶしが出来るほどの悲しさです。

 尼妙お二人ががいくら面白く演じられても涙を流しながらの笑いです。



 一旦つき離した子を追いかけて母を追いかけます。

『会えますように・・・。』
 わたしの切なる願いです。

 わたしは花道の奥に姿が消えるまで、母にわたしをのせて子を追っていました。



 上村純弥さん(小学年制)の名演技があって、観客の涙を誘いました。

 上村吉弥丈は熱演。

 若干惜しかったのであえて記録しておきますが、はじめはもう少し表情を和らげられたなら、もっとメリハリがきいたように感じます。

 歌舞伎を全く知らないわたしの素朴な感想でした。


  
 わたしは12日の昼に鑑賞しました。

 違う日や時間によっては全く違う印象を受けられる方もいらっしゃると思います。

 上はわたし自身の感じた事ですので、違った感想の方も多いと思います。

 失礼があればお許し下さい。

 何かありましたら、ご意見頂戴できましたら嬉しいです。
 

  

一、解説 南座と歌舞伎

             ご案内  桂 九雀



二、国訛嫩笈摺(くになまりふたばのおいずる)

  どんどろ大師の場


        十郎兵衛女房お弓  上村 吉 弥
            巡礼お鶴  上村 吉太朗


  

 ▼ 松竹株式会社 歌舞伎美人より転載させていただきました

京都四條南座
第十八回 南座
歌舞伎鑑賞教室
平成22年2月10日(水)~14日(日)

 すっかり南座の名物公演となりました「歌舞伎鑑賞教室」が第十八回を迎えます。
 いつもより、少し早いお目見えではございますが、今年もユーモアの中に趣向を凝らした解説と、わかりやすい演目で、歌舞伎の魅力をご案内いたします。有形登録文化財である、南座の芝居小屋らしい雰囲気も存分に味わっていただけます。

国訛嫩笈摺 どんどろ大師の場
 大坂は上本町のどんどろ大師。茶屋でお弓が休んでいると、年端もいかない可愛い巡礼が来る。名前はお鶴といい、お弓と同郷の阿波の徳島から親をたずねて巡礼をしていた。心覚えのあるお弓が尋ねると、お鶴は訳あって手離したわが子であることを知る。しかし、お家の重宝を詮議するために盗賊になっている身では、いつか子供が巻き添えになるかもしれず、名乗らずに別れることに。しかし、今別れたら再び逢うことはない。お弓はお鶴を連れ戻す決心をして後を追っていくのでした。


         全席自由席 2,000円

  

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