“赤城レポート 秋編”の3回目になります。
今回は東京エリアではあまりお目にかからないヒョウモンチョウの仲間を紹介します。
とは言っても『ヒョウモンチョウ』特に“雄”はちょっと見には非常に同定しにくい蝶でもあります。
9月の終わり頃になると関東平野で一番目立つ蝶、それはおそらくツマグロヒョウモンでしょう。
もうすでに東北南部まで進出しているのは間違いないところでしょうが、20年ほど前の図鑑を見ると、ツマグロヒョウモンの北限は“三重県”になっています。
それでも私の感じるところでは、今回の撮影地、群馬県方面ではミドリヒョウモンなどの方がまだ多いように感じます。
やはり耐寒性になると南から上がってきた蝶より、在来種の方が強いのかもしれませんね。
今回もミドリヒョウモンは多く見かけましたが、前出のキアゲハのように翅がボロボロで撮影に耐えるような個体は見つかりませんでした。
その中でぎりぎりセーフのヒョウモンチョウがいました。(ちょっとだけ前翅が欠けていました。)
ウラギンヒョウモンです。 EOS7D MarkⅡ + EF70-300mm F4-5.6 ISO200 1/800 F5.6
裏側はこんな感じ。(裏を見ないと同定が難しいこともあるので…。)
おそらく雌だと思いますが、ウラギンヒョウモンは雄雌の模様が非常によく似ているので、撮影中だけでは区別が難しいんです。
また、ヒョウモンチョウはどれも雄の模様が良く似ているんですよね。
参考のためにツマグロヒョウモンの雄雌をあげてみましょう。
どうですか?
雌は簡単に区別できますが、雄は難しいのが解りますよね。
形だけで無く、名前も『ウラギンヒョウモン』以外に『オオウラギンヒョウモン』『ウラギンスジヒョウモン』『オオウラギンスジヒョウモン』…なんて具合です。
その中から、今日は枚数が少ないのでもう一枚おまけです。
数年前に、ここ赤城で撮ったオオウラギンスジヒョウモンの雌です。(美しい個体でした。)
ちょっと名前が長すぎますね。
これで蝶編はおしまい。
次は何にしましょうか?