5月5日に生まれたアゲハの卵が、2頭共、蛹になりました。
撮影機材:OM-1 + ED90mm F3.5 MACRO IS PRO
5月22日 ISO2000 1/160 f/16 山椒の葉をモリモリ食べる、蛹化寸前の終齢幼虫です。(体長、約50mm)
アゲハの幼虫は蛹になる時、蛹化の場所を探してかなりの距離を歩きます。
そのため、歩く兆候が見えたら幼虫から目が離せません。
この後に控えているクライマックス、『羽化』を撮るためには人工物等で蛹になると写真にならないからです。
室内で蛹化以降の状況を撮るために、準備しておいた枯れ枝に着いてくれるまで、ひたすら逃げる幼虫を捕まえては戻し続けます。
この様子を誰かが見ていたら、呆れるかもしれませんね。(笑)
今回は2頭共に3時間ほど根比べをすることになりました。(これがアゲハの生態撮影で一番キツいところです)
とりあえず蛹化撮影は無事に済みましたので、簡単にアップします。
5月22日 やっと、蛹化の場所が決まり落ち着いたところです。
ここから身体を固定する作業に入ります。
①尾部を固定するための糸を吐きます
②そこにお尻を固定
③身体をぶら下げるためのハンモックの糸張りです
④糸をくぐってハンモック状態に(この状態を前蛹と言います)
ここから十数時間後、前蛹から脱皮していよいよ蛹になります。
⑤表面の色が大分変わってきました
⑥脱皮開始
⑦とりあえず脱皮終了
⑧蛹の形になりました
そして翌日の朝
5月24日 ISO200 1/125 f/16
これで、とりあえず10日程待機です。
いよいよ次のクライマックス(羽化)はおそらく早朝の撮影になるので、またひと頑張りしなければなりません。
それは来週のお楽しみ…と言うことで。
お疲れ様です
根気のいる作業なんですね (笑)
大変だけどそれぞれの瞬間は喜びに代わりますね
あと一息頑張ってください
楽しみに待ってます
この蛹になる時の根比べは、いつもかなり疲れます。
これがオオムラサキのように、蛹化時に食草から離れない蝶だと楽なんですけどね。
この次に控えている羽化はおそらく半分徹夜になると思いますが、蛹から蝶が出てくる瞬間は何回見ても感動的なシーンなので止められません。