二日間、撮影が空いたので、レポートネタがありません。
そこで久しぶりに生態写真系のネタでいってみたいと思います。
お題は“アゲハ”と“キアゲハ”の違いです。
蝶に興味のある方ならば、「常識だよ。」と言われてしまいそうなんですが…。
これ、意外にご存じない方が多いんですよね。
確かにちょっと見には殆ど同じに見えるので無理も無いんです。
まず、彼岸花で吸蜜中のところを真横から見てみると…。
名前の通り、“キアゲハ”の方が黄色味が強いでしょう?
でも、翅の模様は殆ど同じですよね。
もっと解りやすいのは翅の表です。
これも色の違いを除けば殆ど同じなんですが、大きく違うのは前翅の付け根です。
“アゲハ”は縞模様、“キアゲハ”はグレーになっています。
飛んでいる最中でも、ここがチラッと見えれば間違えることはありません。
こんなに似ている“アゲハ”と“キアゲハ”ですが、大きく違うのが幼虫です。
1齢から3齢幼虫は殆ど同じ黒いイモムシなんですが、4齢でいわゆる青虫になった時、その違いは歴然です。
左はお馴染み“アゲハ”の青虫ですが、成虫の色が全く違う“クロアゲハ”や“カラスアゲハ”もほぼ同じような青虫です。
それに比べて“キアゲハ”の縞模様は特徴ありますよね。
これがあの“キアゲハ”と知らず、駆除されてしまうことも良くあるらしいです。
家庭菜園のパセリやニンジンなんかを食べちゃうので、まあ仕方ないかな~?
そうそう、パセリで思い出しましたが、幼虫の食草も全く違います。
“アゲハ”はミカン科のミカン類、山椒、カラタチなどを食べます。
これに対して“キアゲハ”は上記のように、セリ科のセリ、ニンジン、シシウドやアシタバなどを食べて育ちます。
以上、ごく簡単に違いを書いてみましたが、如何でしたか?
梅雨が終わって蝶狙いでプチ遠征をしたいのですが、コロナウィルスがね~。
里山を一人で歩いている分には問題ないと思うのですが…。
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