ラクラク？車椅子移乗

ラクラク…というのは語弊があるけど…

昨日、リハビリの先生に、自宅にて、小規模多機能管理者とケアマネとともに
いろいろと検討、指導してもらった。

つかっている車椅子は室内用で介助専用。コンパクトでタイヤも小さい。
我が家の場合
廊下が狭いのでコンパクトでないと困る。
玄関に行くためには90度向きを変える必要もある。
玄関の構造上、車椅子のまま外に出られないので乗り換え必要ということで
コンパクトな室内用車椅子とした。

まず車椅子見直しを指摘。
ペダルは必要無いときに上向きにまっすぐ上げるタイプ。
ときにそれが邪魔になって足運びが妨げられることがあった。
母の調子がいいとまたいでくれるけどマレ。
私自身もペダルが邪魔になって思うように母を動かせないこともあった。
室内だけなのでペダルはなくてもヨイくらい。
さらに肘掛けも可動するものがヨイと。
どうやらこの車椅子は機能的にあまりヨイとはいえないみたいだ。
早速、7日に、福祉レンタルの方との打ち合わせとなった。

ペダルがないと足もとに障害物がないので、椅子から車椅子への移動などが楽になる。
そして肘掛けが可動式だと、状態がイマイチでうまく立ってくれないときに、多少引きずり加減で
椅子から車椅子に移しやすい。

自分でネットで調べたとき
椅子やベットに対して斜めに車椅子を配置して移乗させるとヨイというのを見た。
が、今回は真横につけなさいと指導。

立ち上がらせるときには真上に持ち上げるのではなく、手前に引くように…とネットで見たが
そこは一歩進んで手前というより一度「おじぎ」をさせるように行う。
うまくいくと本人に、これから立つというのが伝わる

立たせた時には、手や手首ではなく、肘から上あたりを支える
（先日も書いたけど、短い時間でも立つだけでリハビリになる）
そして、歩く時、方向転換する時は、支えた腕をそのまま真っ直ぐに引くのではなく
右、左、右、左と上下させ、自分も足踏みしながら動く。
体が左右に揺れて、ダンスするかのような感じ
1、2、1、2と声かけするのもよいらしい。
実際、この方法で行きたい方向に足踏みして腕を上下させると、母の足もついてくる。
力まかせにグイッと方向転換させるよりずっと楽。

…ということで、とっても勉強になりました。

こういうことはやはり実際に見て体験しなきゃダメだなって実感。

認知症の介護の場合、初期の段階では体が元気なので、
車椅子の扱いや身体介助の知識がないまま介護年数を重なる場合も多い。
脳梗塞などで身体介護が必要なケースを最初に経験する家族の方が
それがきっかけで介護ヘルパーの資格を取ったという話も読んだコトがあるけど
認知症だと、とにかくそういう身体介護より
徘徊が…妄想が…作り話が…物忘れが…不潔行為が………な日々なので
体位変換？んなことより、妄想どうにかしてよーーーーーと泣いているのだ。
そして、いつしか着替え、おバンツ交換など介助が増えていく。

そうなってきたらなるべく早いうちに「技」を知っておきたい。
知っていた方が体が楽だ。
腰を痛めることも少なくなる。

家族にも、早めに「指導受ける機会」を作って欲しいと思います。
自治体の介護事業にそのようなサービスを展開してほしいと思います。