「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

受容ってこういうことかな。

2011-11-14 | ●介護録(~2015.2月)

母を寝かしつけて、布団をかけたら

「ありがとうこざいます」と言われた。

数年前の私なら
敬語を使われたことにいらだったはず。
娘と分かっていれば敬語を使うはずがないから。

苛立ち…っていうのは悲しさとか切なさとか情けなさとかの裏返し。

どうしようもない思いが限度まで達すると

怒りになる。

怒りや苛立ちとして発散しないと

つぶれる。

たけど、今の私は

「あっ、ありがとうって言われた~~」とちょっと嬉しくなる

この際、もう、敬語だとか、娘と認識してないなんてことはどうでもよくなる
もう苛立たない。

「場面にあった反応」が返ってきたことで十分だった

ハードル低いな~~


認知症の母を受容するってこういうことなんだろーな。

こういう受け止め方画出来るようになるまでには時間がかかる。
いつかはこんな心持ちになる、多分、みんな。

だけど介護が始まったばかりの頃に、つい読みたくなる介護how to本は
こうしましょ、ああしましょ、こういう風に考えましょ…って書いてある
コレ、ダメだと思う。
無理だから。
こういうの読むと、落ちこむんだ、介護者は。
上手に介護している人の体験談くらい、イヤなものはナイぞ。

介護も年季が入ると、こんな境地になりますよーって、そういう書き方ならいい。
いずれそうなるから、今はイライラして怒っても当たり前って、一言書いておいてほしいもんだ

…………だけど、

なんだか、敬語使われても苛立たない自分も悲しい……かな。

 

 

 

 



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