母を寝かしつけて、布団をかけたら
「ありがとうこざいます」と言われた。
数年前の私なら
敬語を使われたことにいらだったはず。
娘と分かっていれば敬語を使うはずがないから。
苛立ち…っていうのは悲しさとか切なさとか情けなさとかの裏返し。
どうしようもない思いが限度まで達すると
怒りになる。
怒りや苛立ちとして発散しないと
つぶれる。
たけど、今の私は
「あっ、ありがとうって言われた~~」とちょっと嬉しくなる
この際、もう、敬語だとか、娘と認識してないなんてことはどうでもよくなる
もう苛立たない。
「場面にあった反応」が返ってきたことで十分だった
ハードル低いな~~
認知症の母を受容するってこういうことなんだろーな。
こういう受け止め方画出来るようになるまでには時間がかかる。
いつかはこんな心持ちになる、多分、みんな。
だけど介護が始まったばかりの頃に、つい読みたくなる介護how to本は
こうしましょ、ああしましょ、こういう風に考えましょ…って書いてある
コレ、ダメだと思う。
無理だから。
こういうの読むと、落ちこむんだ、介護者は。
上手に介護している人の体験談くらい、イヤなものはナイぞ。
介護も年季が入ると、こんな境地になりますよーって、そういう書き方ならいい。
いずれそうなるから、今はイライラして怒っても当たり前って、一言書いておいてほしいもんだ
…………だけど、
なんだか、敬語使われても苛立たない自分も悲しい……かな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます