先ほどNHKの番組で認知症に対する「回想法」の話をやっていて
途中からちょっとだけ見た。
私個人的には「回想法」云々…という指導を受けた記憶はない
ただ
介護度2,3の頃に通っていたデイのスタッフに、母の昔の写真を求められたことはある。
特にこれといった報告はなかったので
効果なしだったんだろ…と思う。
番組で話していた先生は自身のお母様がアルツ。
昔の兄弟の白黒写真(砂場で遊んでいる光景)を大きく引き伸ばしてお母様に見せたら
二人が着ていたものを手作りした話や、砂場が家のどの位置にあり、どこから見えた
……などといろいろお話されたらしい。
印象的だったのは
いつもは会いに行っても間が待たないし
上から目線で、相手をしなきゃ、何か話してやらなきゃ…という感じなのが
母のほうからいろんな話が出てくることで
対等な関係になった
…というところ。
この日のテーマが「ともに生きる」ということでもあり
認知症であろあと、「今」を実際に生きているのだ……
「介護される人」ではなく、ともに生きている人である……
そんなメッセージ。
なるほど…と私はそれなりに共感した。
でも
今、母が徘徊するし妄想話を膨らますし、介護拒否あるし…な状態だったら
「だからなんなんだ」
くらいはおもったはず。
回想法……そんな余裕ないよ!と。
今の母は、ある意味おとなしいもんで
精神的に私が追い詰められるようなこともない
介助はMaxで必要だけど
認知症者のとんでもない言動につきあうための
おそろしいほどの忍耐力を持つ必要はない
だから
「回想法か、なるぼとね」と思える
「対等な関係…それも必要な意識だよね」と思える
が
今の母には回想法は役に立たない。
無理。
もう遅い。
皮肉なもの。
ただ…
回想法がすべての人に思うような効果をもたらすの?……とは思う。
期待して写真を持っていたけど
「反応ナシ」かもしれない
「その写真をもとにしてそこからまた果てしなく妄想話が拡大して家族はさらに
イライラする羽目に」ということもないとはいえない気がする
家族は、回想法がヨイ効果をうむと言えば期待する
だからこういう番組でも
うまく効果が出ないかもしれない…という話もした方がよいと思う。
たとえ効果がなくても落胆しないで
家族に難しいなら介護職の人に継続してもらおう
そんな言葉も付け加えてほしいな…と。
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