「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

認知症の不思議

2005-08-15 | ●介護録(~2015.2月)
以前、記事に書いた従妹の引きこもりに関して、母にちよっと話してみた。

かなり長い間の引きこもっている従妹。
社会通念というか、常識的判断というか、従妹の状態が困ったものであり、なんとかしなくてはならないこと。また、その両親のこれまでの無策についても、姉として意見する姿勢もしっかり持っていた。
話していると、以前の母のようである。

しかし…。
どんどん話を進めていくと、すでに社会人になりそれなりの年齢である従妹を、まだ学生と思いこんでいたり、「妹夫婦の娘の話」のはずが、まるで別の親戚筋の話になってしまった。

また、この話をした翌日、いきなり私に「友達で具合の悪い人どうなったの」と聞いてきたり、
「さっき、二階の人が来て、イジメにあってるとてもかわいそうな子がいるからどうにかしてほしいっていわれたんだけど、どうしよう」などという物語が展開した。

「非常に困った状況の子(実際は子供ではないけど)がいる」という事実は、少なからず母の中に残っているし、どうにかしなくては大変だという認識もあり、そのこと自体は普通に話が成り立つ。
だけど、人間関係はメチャクチャになり、全体像もつかめていない。

それは手芸について、一つ一つの技術はしっかりしているけれど、全体を把握して組み立てられない状況にも似ている。

一つの一つのエピソードは存在するけれど、相互にリンクすることはなく、母は母なりに組み立てようとして、全く関係のない事と結びつけたり、むりやりエピソードを作り上げるということだろうか。

母の脳は今、幾つくらいに萎縮しているのだろうか。知ったからって何がどうなるわけではないけれど…。

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