先日、小規模多機能のリハビリ指導をしているPTさんが老健の母の様子を見てくれました。
PTのWさんはベテランさんです。
老健、小規模多機能と同じ法人で仕事されている方です。
Wさんが小規模多機能のリハビリ指導に入って以後、もう歩くのキツイかな…ってことで真椅子になった
母は、一月もなしいうちに片手介助で外を(短距離だけど)歩くまでになりました。
脚に力入るから歩けるよ…というのがWさんの見立て。
それが去年の今頃。
今年三月の入院で筋力は落ちてしまったし、やせてしまいました。
老健に入った翌日
ユニットのスタッフが「ベッドサイドで座位を保てました!」と報告してくれた
私は「はあ、座れます…」みたいな返事をしていたっけ。
入院中、ほぼ寝てばかりだったので老健にもそのような報告がいっていたんでしょう。
最初にそういう報告を聞いたので、このままリハビリが進めば入院前に戻るのかな?と期待していたけど
その後、あまりヨイ報告をうけることはなく
「立つのがやっと。立ってもそこから一歩進ませるのは難しいだろう」と言われていた。
くわしく話を聞くと
「意思が伝わらないので出来ない」ということではあったのだけど…。
Wさんは、(私は同席してないので、同席していたケアマネからの報告)
母をまず立たせ、しばらくそのまま支える。すると母の脚に力が入り安定してくる
そうなったところで、母の肩甲骨あたりを片手で支える
その状態で母はベッドから数歩の洗面台まで歩けたそうです。
ケアマネもやってみたら、問題なく出来たという。
そしてベッドから起こす時も
リクライニングを上げずに自力で(見守りは必要)起きれると!!
うそっ!……正直、そう口から出ましたよ。
だって、もう何年も前に、起きてくれないよ~~と悲鳴を上げ、腰を痛くして
リクライニングベッドを買ったんだから(ニトリのね)
なのに…なのに…
まず、母を横向きにし、手を軽く持ってヒョイヒョイと引く。起きるんだよ~という合図ですね。
すると、母は下になっている腕のヒジを立ててグイッと起きようとするんだそうです。
そのときには、前に落ちることのないように気をつけないといけないけど
この方法で起きるであれば介護者の負担はかなり小さい。
この方法は、片麻痺などかある方でも可能だそうです。
母の場合こちらの意思は伝わらないので、ゆっくりと待つ体制が必要。
家族としては「待てるか?」というところがポイント?
介護って「出会い」
そう思うことは多かった。
どんなケアマネと出会うか?
どんな事業所と出会うか?
不幸にもヨイ出会いに恵まれないと
介護者も辛い思いをする。追い詰められる。
被介護者も適切な介護、介助をうけられない。
もしWさんが小規模多機能のリハビリ指導に入らなかったら
母はもう歩けない…と私たちは決めつけていたはずです。
そして、介護方法も日々変化していく。
ただそれが現場までなかなかサクッと伝わらない現実もあるようです。
介家族介護者にまで伝わるにはどれだけ時間がかかるのだろうか?
入院して初めてわかった「キザミ食(包丁で簡単に小さくした程度)は誤飲しやすい」
なんて話は、入院前に、コトが起きる前に知りたかった知識だもの。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます