「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

その名は「天使」

2008-09-26 | ●介護録(~2015.2月)

それは多分、幻覚。

母が壁の方を指さして、そこに誰かいるように私に話す。

「私には見えないの」
「アラ、見えないの?」

その視線、何かが見えている。

「誰がいるの?」

母はなにやらいろいろ説明してくれる。子供がいるみたい…。

「守ってるのよ」そう言った。

誰を? なにから?

「なんていう名前?」

母が答えたその名は…

 「天使ちゃん」

「守ってるのよ」
またくり返す。

守護霊さまか?!

「見えないの?そこにいるわ」
今度は窓の近くを指さした。

「男の子?女の子?」
「女の子」

その天使さまは、手のひらに載るくらいの小ささらしい。

「羽、あるの?」
「ううん。クサがある」

クサ??……なんでしょ、それ?

「お父さんの隣にいるわ」
それは死んだ父のことですか?

………思い当たるのは…
私を生む前に母が二度流産していること。
この世にうまれることなく死んでいった私の兄か姉。

いるのかな?父と一緒に。



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