「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

病識。

2005-10-18 | ●介護録(~2015.2月)
昨夜の教育TVで若年性アルツの話をしていた。番組はチラリとみただけなんだけど、壊れていく自分を認識していく辛さを取り上げていた。

たまに、「自分が認知症であり、記憶が失われていくこと、いろんな事が出来なくなっていく辛さを感じている人」の話を聞いたり読んだりする。

私の勝手な印象だと、それは若年性アルツの方に多いような気がする。

我が家の母は、「忘れて、忘れて大変なのよー」と平気で明るく他人に話す。
時々「あら、もう覚えてない。ヘンだねー」などと言うことはある。
でも、たいていの場合、それは本人にとって大した問題ではないようだ。
認知症であるという病識はないし、忘れたこと自体をすぐ忘れるのだから当然かもしれない。

昨夜のTVの方は、お子さんの誕生日や血液型を紙に書いて貼る等の努力と工夫をしていたけど、母の場合には、そういう意識さえもない。

「認知症とは何か」の中にも書かれていた。
アルツ型認知症の場合、口では「忘れてしまつて…」と言うモノの、それを特に意識している様子はないと。
例えば「息子とは久しぶりに会ったんですよ」と第三者に言ったそばから、当の息子に「一週間前にあったばかりじゃないか」と指摘され「そうだったかしら…」と瞬間的に嘆いたとしても、後は他人事、あっさりしているという。
母はまったくこの通り。
なので、ついつい、認知症の本人が一番不安を感じていると言われてもなんだかピンとこないんだよね~~

ただ、自らが壊れていくのを自覚している家族を見るのは、問題行動に付き合うより辛いかもしれないなーと、そんな気はする。

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