静かな部屋が好きで
テレビの音が子供の頃から好きじゃない。
息子がテレビを見ながら
ほかのことをしていたら
すぐさまこっそりテレビを消し、
しれっと涼しい顔をしている
そして気づいた息子にぶぅぶぅと抗議されるという
いたちごっこを日々繰り返している
しかし最近、
好きな番組がある。
月曜夜にやっている、
「しくじり先生 ~俺みたいになるな!」
という番組。
YouTubeの関連動画みたいなところに
出てて観て、
おもしろいなぁと思った。
過去に挫折したり
一回消えたような芸能人が
過去の失敗の原因、
栄光と挫折を
先生になって講義する番組。
生徒の芸能人が
先生に容赦なくツッコミを入れて
悲壮感を払拭している。
ベタなかんじだけどおもしろい。
ホリエモンの回とか
おもしろかったなぁ。
でもいちばんおもしろかったのは
大事マンブラザーズバンドの人の回。
抱腹絶倒
あのひとナンバーワン
こういう番組が
さりげなく存在することは
なんだかいいと思うなぁ。
何かに失敗したからといって
そこで終わりでは全くない、という事実。
そんなの誰でもわかってるのに
実際自分がなにかにしくじれば
その時はもうダメだと思ってしまうものだと思うし。
終身雇用
新卒礼賛
倒産
離婚
処女信仰(ちがうか)
この国は
失敗に厳しいような
そんな風潮はあるけど
失敗したらいけない、
失敗したら終わり、という考え方はしたくない。
見本のような表街道だけが
人々の人生じゃない。
また、
失敗によって拡がる被害をすみやかに最小限にとどめることが
のちの自分を救うようにも思う。
失敗そのものより
失敗によるやさぐれ。
このやさぐれによる二次災害のほうが
実際の被害を拡げてしまうように思う。
私も、絵に描いたようなしくじりを
経験している。
というか、この歳になって
そういうことの全くない人もいないだろうから
これもまたポピュラーなことだ。
しかし失敗する前の、
リスクを回避するために我慢を重ねていた頃に比べ
気持ちは晴れやかである。
子供にも
そりゃ失敗しないに越したことはない
でももしも失敗しても
全然終わりじゃないと教えたいから
その見本にならなきゃいけない。
あんた、おもろいわ
と言われるような
器の大きい人間に
いつかなりたいと思う。
数年服役して戻ってきたと噂の
某飲食店の店主は
毎朝早くから大汗をかいて仕込みをしている。
それ以前の数年前よりも、
ずっとずっと早い時刻から。
そこを通り過ぎるたびに
すがすがしい気持ちになる。