*「魁!!女塾」*

THE GOOD LOVIN’sというバンドでギターを弾いています
京都市在住

愛してる以上の言葉

2023年03月28日 | blog

 


今日、仕事の帰りに映画に行きました。
アップリンク京都で上映中の「EGOIST」です。
男性同士のカップル、そして家族のストーリーです。


エゴイストというタイトルからは程遠い、
愛情のいっぱい詰まった映画でした。

愛としか言いようのない行為なのに
「それは俺のエゴかもしれない」と思うこと。
それ自体がすでに愛情でしかないと。


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映画の中で、サイトーさんは
何度も何度も、いつもいつも「すみません」「ごめんなさい」と言っていました。
何も謝ることなんてないどころか、なぜ謝るのかおかしい場面にばかりです。
そのことがとても印象に残りました。


帰りの地下鉄でそのことを考えていたら、
いろんなことを思い出し、
いろんなことがつながったような気がしました。





最近、ある人に
「ずっと申し訳なく思っていた」と言われたことがあります。
そんなことを思っているなんて知らなかったので、驚きました。

それを聞いた私は
あなたは悪くないのだから、そんなこと少しも謝らなくていいのに…
いや、もしかしたら私が
そう思わせるような態度をしてやしないだろうかと
私のほうこそ申し訳なく思いました。


また、別の時。
階段に掃除機をかけていた私は
足を踏み外し、掃除機ごとズザザザザと落下してしまいました。

すると2階にいたその人は
急いで降りてきて
「大丈夫?! ほんとにゴメン!!!」と咄嗟にまず謝ったのです。

なんでさっき謝ったの、と笑うと
「危ないかもと思ったのに、掃除機をかけてくると言うメグを行かせてしまった、自分が悪い」
と言いました。

 

3年ほど前に「愛してる以上の言葉があったらいいのにね」と話していたことがあります。

たくさん考えたけれど、
愛している以上の言葉、なかなか見つからなかったんです。
でも、今日見つけたような気がしました。



全然悪くないのに、充分すぎるほどやっているのに
それでもなお申し訳なく思ってしまうこと
もしかしたら永遠に、いつもどこかで申し訳ないと思ってしまうこと。
『申し訳ない』
それが、探していた「愛してる以上の言葉」じゃないかと思ったのです。



私の母は認知症で今はもう会話ができませんが
私が子供の頃よく言っていました。


「どんな時も、被害者ぶったらあかん。
それは相手を強制的に悪者にするんやで」


いつも、そんな必要もないのに
密かに「ごめんね」とどこか申し訳なく思っていること。
こっそり自分が(いうなれば)加害者になって
相手を決して悪者にしないこと。

サンボマスター的に言うのなら
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!!」






長髪&ピアス

2023年03月16日 | blog

楽器屋さんに行ったら
店員さん(長髪茶髪ピアス22才)が

「上司に、長髪とピアスを注意されるんですよ」と言っていて
時代は変わったのねーと思いました。


わたしは、長髪の楽器屋店員の文化は必要だと思うんだけどなぁ。

見た目と知識の量は関係ないのはわかってるけれど、
でも楽器屋さんに行って、
店員さんに何か聞きたい時
いつもいちばんロックっぽい人に話しかけちゃいます、無意識に。


あと、現在わたしの息子もそうだけど
中学高校生の頃は
楽器屋さんの店員さんって憧れの存在で、ファッションリーダーでもあるんよね。

そういうところがロックの入り口になったりもするんだけどなぁ。

その店員さんも、自分が高校生の頃、
楽器屋のお兄さんに憧れ、それで楽器屋になったらしいです。


「髪、切りたくないんすよ…」
と嘆いてはったので
帰り、そこの店長さんに

「あの長髪の店員さん、いいですね
あの人のおかげで、中学生の息子がいろんなやる気をもらってます。
ロックっぽい店員さん、最近少ないようですが絶滅しないでほしいですわぁ」

なんて、さりげなく言って帰りました。
そんなのなんの役にも立たないかもだけど、息子が可愛がってもらっているお礼に。



2023/03/14

2023年03月14日 | blog
 


今日はホワイトデーです。

バレンタインやホワイトデーになると毎年思い出してしまう、ちょっと恥ずかしい記憶があります。


わたしは、良くも悪くも
あまり人のことが気にならないほうです。

非常識なことはしないよう気をつけてはいるつもりだけれど
例えば自分だけがはぐれていても、だいじょうぶな人間です。

そういう部分が招いた、気づきの思い出です。



20代の頃、オールディーズの生演奏をするお店で働いていたことがあります。
元プロのミュージシャンだったマスターがやっているお店です。

ギターが弾けるならベースも弾けるやろ、ここで働かないか?となり、
マスターのバックでベースを弾く仕事をすることになりました。
ドラムの人や、ギターの人もいました。
接客のお姉さん達もいました。


最初の年のバレンタインデーの日
普段どおりふつうに出勤しました。

すると、お姉さんたちは
お客さんにちゃんとチョコレートをいくつも用意していたのです。

お客さんに「ハーイ♡」といい感じで渡すと
場が和みます。


わたしは、そんなことにも全く気が回らず
何も用意していませんでした。

あっ、そうだったんだ・・・
と呆然としていると

マスターが、他の人に気づかれないように
紙袋を渡してきました。


「これ、めぐみちゃん用に買っておいたで。
きっとそういうタイプやないと思ったから。
謝らんでええ
ホステスさんやないんやから、そのままでええ。
これをお客さんにあげなさい。
お客さんってのは、案外そういうことがうれしいものなんやで」

というような内容のことを言いました。

中を見ると
包装されたチョコレートがいくつも入っていました。


わーんマスター
ゴメンネありがとうという気持ち以上に
接客業を長くしている人はなんでもお見通しなんだと改めて思い、襟を正しました。


それから20年以上の月日は流れ、2023年。
わたしは、やっぱりいまだに義理チョコをあげるという習慣が身についていません。
天国のマスター、お元気ですか
やっぱりなかなか変わらないものですね。


今年はバレンタインデーに
私のいいひとにひとつ贈り
ホワイトデーにひとつ、いただきました。





 

YouTube

2023年03月12日 | blog

YouTubeに初めてギター動画を出してみました。
スライドギターでブルースを演奏しています。

夢はイカすブルースマンになることです。

・指弾きのスライドギター
・オープンEチューニング
を初めてやってみました。

ベースも自分で弾くつもりだったのですが
スラップ奏法ばかりしている中1の息子が
「俺に弾かせろ」と言ってきたので弾かせてみました。

『義母と娘のブルース』という綾瀬はるかさんのドラマがありましたが
さしずめ『実母と息子のブルース』となっております。


よかったら見てね。


The Allman Brothers BandーStatesboro Blues 弾いてみる



センチメンタルの濁流から生還

2023年03月09日 | blog
 
 


 

今日、用事で
数年前まで住んでいた街をとおりました。

そこで、タイムカプセルのような
とても懐かしいものを見ました。


折り紙の手裏剣をいっぱいに詰めた、ジャムの空き瓶です。
それは10年前、幼い息子とわたしが
路傍のお地蔵さんにお供えしたものです。



1歳から6歳まで
息子の手をひいて保育園へ通う道に
お地蔵さんがありました。

毎朝、お地蔵さんに手を合わせてから保育園に行くのですが
そこには、小さな折り鶴を瓶に詰めたお供物がありました。


ある日、朝食のいちごジャムの瓶がカラになった時
息子が、ちいさな手裏剣を20個ほど折って瓶にぎゅうぎゅうに詰め
お地蔵さんにあげたいの、と言いました。


まだ字の書けない息子と手を重ねて油性ペンを握り
マスキングテープに「おじぞうさんへ」と書いたのを覚えています。
瓶のフタに貼り、お地蔵さんの祠へ置きました。


きっとそれは
お地蔵さんのお世話されているそこの町内の方が
しばらくしたらご処分なさるだろうと思っていました。

でも今日、それがまだあったんです。
10年…


車で通りかかったら
それが見え、思わずブレーキを踏んで車をとめてしましました。

青い手裏剣は少し色あせて
油性ペンの文字はほぼ読めなくなり
瓶のフタは錆びていましたが
そこに在りました。

びっくりして、懐かしくて
今度来た時にはもうないかもしれないから
車から降りて写真に撮りたいと、まず思いました。


でも、でも、なんかそれができませんでした。
なんでしょう、
なんというか、
しばらく迷ったのだけど、ドアを開けられずにしばらくいました。


当時、いろんな迷いの中で
余裕もなく必死に子を育てていた自分と無邪気な息子が10年前にここに置いた瓶
今ドアを開けて、そんなものにそっと触れたなら
なんというか、センチメンタリズムの濁流にあっという間に飲み込まれて溺れてしまうような気がして
車の中からそれをしばらく眺めて、、、そしてそのままドアを開けずに発車しました。
写真撮らんのかい、なんやそれ。笑
フツーに撮ったらいいのに。


あの頃、もっと無理してでも
あんなこともこんなことも
もっともっともっとしてやればよかった、
というのは、きっと誰でも思うのかもしれないね。


帰って、息子に
「お地蔵さんにお供えした手裏剣の瓶を覚えているか」
とたずねると、
めんどくさそうにひとこと
「覚えている」と答えました。














note

2023年03月04日 | blog
 
 


今年のお正月から
noteというメディアプラットフォームで創作を始めました。
「no +e」というロゴの。


ずっとnoteのことを知らずにいたのですが
ずいぶん前からあるのですね。
ブログやSNSとはまた違って
ハイクオリティな文章があふれています。


わたしもnoteに
最も無名の新人クリエイターとして参加してみました。



ギターやバンドのことはナシで
1〜2分で読めるようなものを作っています。

ほんのちょっとだけ暗いんだけど、
カラッとしていて、ほのぼのしたやつ。

読後感が良くて、
「よーし明日も、ちょっとがんばるかぁ」となる文章を目指しています。


この「ほんのちょっとだけ暗い」というの、
私がそういうものを読むのが好きだからです。

ポジティブすぎるものって、日によっては読むと疲れるのです(私はね)。



ともだちや知人には誰にも言わず、
ペンネームなんかつけてやっています。

それは初めての経験です。
わたしはTwitterやインスタもしていないし
名前と顔を明かさずに何かを書くことが、そういえば普段ないのです。


このブログや、Facebookは
友人とつながっています。
昔は作文のコンテストによく応募していましたが、それも本名です。

だから、なんだか不思議です。


知名度ゼロ
知り合いゼロ
性別・年齢・国籍、すべて不明。

もちろんフォロワーゼロだったのですが
最近、フォローしてくれる人が出てきました。
スキというハート印も飛んできました。


友達だから読んでもらえるのではなく、
誰か知らないけど、アンタの書いたヤツいいじゃん♪
みたいなのが、とてもシンプルで楽しいしうれしい。