*「魁!!女塾」*

THE GOOD LOVIN’sというバンドでギターを弾いています
京都市在住

尊敬

2023年02月27日 | blog

 



先月、鮎川誠さんが天国へ行かれました。

元ブランキー・ジェット・シティのベンジー(浅井健一さん)が
こんな言葉をインスタに投稿しておられました。


「鮎川さんが亡くなられてしまいました
心からご冥福をお祈りします
10代の頃から本当に大好きで
心から尊敬しております」


このとてもシンプルな言葉を読み
うるっときてしまいました。




「尊敬」という気持ちに
いつも背筋を正されます。

わたしにも尊敬する人がいるし、
他の人が誰かを尊敬する気持ちにふれた時にも、同じように。


尊敬という気持ちに
とても清らかで、強いものを感じます。

尊敬って、
人生で何度でも使う言葉ではないような気がします。


尊敬は、この上ない感謝です。
あなたがいて、いろんなことを教わり
わたしもがんばっていますという感謝があります。


尊敬は、見返りをすこしも求めていません。
双方向ではなく、一方通行でも完全に成り立ちます。

わたしの尊敬する人は、わたしのことを知りません。
これからどこかで出会うことも、残念ながらおそらくないでしょう。



尊敬は、ずっと続きます。
たとえ、その人がいつか亡くなったとしても変わらない。


尊敬は、自分がダメになりそうな時
抑止力になります。
こんなことでダメになるわけにいかないと
清らかな気持ちを思い出します。


誰でも、生きている中で
とても悲しいことがあって
暗黒な気持ちになることも
荒んでしまうこともありますが
そんな中で、尊敬や憧れた気持ちというのは独立して別腹な気がします。

そういう時にこそ、自分を支えてくれる
なんともいえない感情です。


尊敬は、愛することと似ているようで、似ていない。
…ようでいて、やはりとても似ているようにも思えます。



 

 


官能と菩薩と母性

2023年02月16日 | blog
 



仕事帰りに左京区岡崎にやってきました。

開催をたのしみにしていた展覧会、
京都国立近代美術館の
「甲斐荘楠音の全貌」です。


18時までやっているのでありがたいです。





甲斐荘楠音を知ったのは30歳くらいの頃。
岩井志麻子さんの小説の表紙がきっかけでした。
 
 










会場に入り、本物を見た瞬間
圧倒され、空気をハッッと小さく呑みました。



美醜を併せ吞んだ人間の生を描いたと言われる甲斐荘楠音の作品に
どうしても惹かれてしまいます。


妖艶で、どこか確実に退廃的で、
美しい女性をモデルにしているのだろうけれど、
どこか生々しくて、美しく見えなかったりします。


一般的なうつくしさの中にはない、
人間の業というのでしょうか、
生命力を重厚に感じます。
そういうものに強く惹かれてしまいます。



絵画の展示の中に
甲斐荘楠音の直筆の文章がありました。

達筆すぎて全部は読めなかったのですが
「悪女と母性が重なり菩薩が見える」というような文章があり
とても印象に残りました。



この写真は
近代美術館の4階からみた平安神宮の鳥居と、雪に煙る東山です。
岡崎エリアは空が広くて、開放的です。




この冬は
京セラ美術館の「アンディ・ウォーホル・キョウト」展、
伊勢丹の美術館で、若手作家さんの「日本画新展」を見ました。
もうすぐ始まる「ミュシャ展」も行きたいと思っています。


わたしは、絵画やアートについて語れるような知識は全然ありません。
またオソロシイくらい絵心もなく、
とてもイラストが下手で
親しい人にはよく笑われたり、いじられています、、


そんな私ですが
絵を見ることは好きです。


女性は左脳が活発と言いますが
忙しい時、抱える問題が大きい時
余裕がない時、

疲れて、頭の中がことばでいっぱいになってしまいます。


そんな時に絵を見たくなります。

黙って絵を見ていると
弱った植物が水を吸い、みずみずしく生き返るように、
みるみる、あざやかに五感が戻ってくるような気がするのです


ことばじゃないもの
非言語の何かのチカラは大きいですね




バレンタイン

2023年02月14日 | blog

雪がしんしんと降っています。
京都は年に数日しか雪が降らないけれど、
バレンタインの日に雪が降ること、わりとよくあったと思います。

小学校の頃も、中学生の頃も
大人になってからも
雪のバレンタインの記憶が何度もあります


バレンタインの歌といえば
国生さゆりさんの「バレンタインキッス」の世代ですが
でも、私としては菊池桃子さんの「雪にかいたLove Letter」のほうがバレンタインの歌です。


今年の私のバレンタインは
ひと足さきに日曜日でしたが、
バレンタイン当日の今日、なんと偶然に、、、


息子が少し前におつきあいしていた女の子・Hさん(元カノさん)が
男の人にチョコレートをあげているところを
たまたま目撃しました。
保護者個人面談で訪れた塾で
面談室のガラス窓から。


もうお別れして恋人ではないのだから
そりゃそうなのよ。
Hさんはバレンタインにはウチに遊びにきたりするんだろうな〜なんて思ってたから
ちょっとだけ私が切ないけれど、すぅーっと視線をそらしてちゃんと気づかないふりをしました。
















Happy

2023年02月13日 | blog
 


 
 
 
誰かのために何かを買っている人を見るのが、とても好きです。


今日は、バレンタインの売り場に並ぶ女の人を見て
しあわせな気持ちになって、しばらく見ていました。


デパートのジュエリー店で
男の人がお一人だったり、
大学生風の男子が二人などで
アクセサリーをお店の人と相談しながら選んでいるのも好きだし


おじいちゃん・おばあちゃんの年齢の方が
孫にあげるのだろうキャラクターものを買っている姿も
見かけたらじんときます。


一緒にいる時じゃなくて
一緒にいない時にその人を思い出して、これを贈ろうという気持ち。
お財布を出して、支払っている姿とか。

それが自分に向けられたものでなくても
通りすがりに見ているだけでも、なんともいえない、あたたかい気持ちになります。



 

 


可愛くてごめん

2023年02月06日 | blog

最近、TikTokとかでよく流れている
「可愛くてごめん」という曲
好きです。

歌詞が、どの部分も共感しかないです♪


高校生の頃、そんな子供でした。
この曲の女の子みたいに、
本当はいじめられていたり、女子集団から外されてたりしてるんだけど、
本人は自分の世界でトリップしてて全く平気という状況も同じ。

私も、「ぼっちだって、幸せだもん」だったなぁ。


高校の頃、ちょっと特殊な環境でした。

小学校から大学まであるカトリックの私立女子学校に
高校から入学したのですが…

カースト制度さながらの身分制度があり
公立中学校からきた自分たちは、底辺中の底辺です。
小学校や中学校から通っている人とは、話もしてもらえないんですよ♡
(用事があって話しかけると、返事はしてもらえます)


そんな、ただでさえ難しい環境にいるというのに
さらに私は入学早々やらかしてしまいます。


カーストの頂点にいる女の子の片想いの相手(隣の男子校の生徒)と私は
同じ中学校だったのです。
バス停で喋っているところを見られて、そっから長きに渡るイジメがスタートです。


割愛しますが、かなり陰湿な集団イジメでした。
先生(黒服のシスター)も、知っているのに「アーメン」とか言うだけだし。
↑思い出してウケる、アーメンて。笑

でもその頃、たまたま時を同じくして
私は急速にロックにハマっていったのです。

アルバイトしていた八瀬の遊園地には
Rock天国というライブハウスがあり、
そこに出ている20代のバンドマンみたいに
いい曲をいっぱい作って、ギター上手くなって、ライブハウスで売れたい!と
そんなことばかり思っていました。



なので、まさにこの「可愛くてごめん」の歌詞のようなことを
考えていたのです。


ただ私の場合は
「可愛くてごめん」ではなく、
「ロッカーでごめん」
「夢があってごめん」
でしたが。



悪口言われても、けなされても、
靴を捨てられても
ケンゾーの総花柄の傘(流行ってたよね)を折られても、


いやー、私は孤高のロッカーなんだから
群れてるあんたらとは違うんよ、ごめんね♡

と、逆にドヤ顔をしていました。
いま思うと、彼女らより私のほうが
明らかに何倍もイタイ人ですね。
私の黒歴史でまちがいありません。

でも、好きなことや、ハマっていることや、
追いたい夢があれば、
最悪な状況をちょっとは軽快に切り抜けられるかもしれないの話でした。
素晴らしい歌詞だわ。