タクシードライバー

破れかぶれでタクシーに乗ったら、

運転手さんが、缶コーヒーをくれた。
まだすこし温かかった。

ブラックが欲しかったのに、
間違ってお砂糖入りを買ってしまったっぽい。


私もブラックじゃなきゃイヤなんだけど、
その時は飲もうと思えた。


「今タイムリーにものすごくブルーで。
知らない人があったかいコーヒーくれてなんかウレシイ」

と言ったら、
運転手さんが

「フラレちゃったんですかい？」と
関西弁ではない発音で言った。


全然フラれたとかそーいうのではないんだけども。
悲しさという概念では、
失恋をも凌いでいるような。。。

いちいち説明することもないし
「失恋以上ですね」
と返事。

そしたら。
おっちゃん、無視！！


いや、全然無視オーライやねんけどさ。

振るだけ振っといて無視かぃ
とちょっとウケたけど、
そのまま何分も黙って窓の外みてボーとしてた。


自宅前に着いて降りようとしたら
運転手さんが急に前を向いたままで、


「あの、あのッ！

・・・・・。

・・・いいいいいことまたありマスから。」


と噛み噛みで言わはった。

ビックリした・・・

おっちゃん、長いことタメはったなぁ


高倉健リスペクトかとさえ思われる不器用っぷり！


結局もらったコーヒーはやっぱり私には甘すぎて
半分も飲めなかったんやけど、
ちょっとうれしかった。

男は黙って缶コーヒー！

ムック

今日は、別バンドのスタジオへ向かう途中に
クリスマス旋風吹き荒れる河原町に上陸。
ロフトでおつかいものを。

１Ｆで背後から肩を叩かれる。


何奴？！



あらムックと思いきや
和風流のドラマー・バルでした。

かねてより、
ムックがバルに見えて仕方ありません


ガチャピン＆ムック売場を指差し
「ムックにどうにも似てるんやわ」と言うと

「なんでやねん」と若干キレてました。


バルとは前のバンドからのつきあいで、
和風流になってからも２年半くらいたつけど、

私生活はお互いほとんど知りません。
河原町などでバルに会ったのは実に初めてです。

というか、
和風流のメンバー全員揃って遊びに行ったりしたことがありません。

照れます。

照れます。

しかもロフトなどというこんなハッピー的な場所で出くわすと

実にじつに、照れます。

いつも顔を合わせるのは
スタジオとかライブハウスなので。

このキラキラと輝く健全なるロフト１Ｆにバル！！

と、しきりに違和感を感じて止まないのでありました。

バンドメンバーとは、
友達や恋人に見せるのとはまた違う面を
往々にして多々さらし合ってるだろうけど、

メンバーが普段何してるのかとか
そういえば知らないんだなぁ

などと思いつつロフトで別れました。

ビューティー

さっき、テレビ見てたら
美しいニューハーフの人がいっぱい画面に映ってた。


ものすごい色っぽくてね

同性でもドキドキしたぁ
あ、異性か。


いやもう妖艶。

形だけじゃなくて、
仕草や、
下向いてちょっと笑う時、
あたりに一面に花が咲いたような色香が広がる。

同じ笑うにしても。
生粋の女でありながら。

昨日、幼なじみと寺町のカフェのソファー席に居て
ヘンテコリンな話しては、
涙流してギャハハーとソファーに倒れ伏してたのやけど。

思わず
そんな己を恥じてしまうね。

ずいぶん前だけど
祇園のニューハーフのお店に連れてもらったことがあって。

そこで、ものすごく美しいニューハーフさんがいて

「なんでそんなにキレイ・・・
なんでそんなに肌も綺麗・・・」

とため息まじりにつぶやいたら

「そりゃ、あたしたちは
お金のかけかたが違うわよ」

って言ってて悶絶。

でも、金額の事を言ってんじゃないってことは
小娘のわたしにでもすぐにわかったよ。

美を求める本気さがちがう。
そもそも理由がちがう。
だから美しい。

かたちじゃなくて心。

美は心。

整形の話じゃなくて。

そして
「あとは恋」って
美しきニューハーフが笑ってた。

わたしは整形はしないし、
化粧品に多額のお金をつぎこむつもりはこれからもないけど、
恋ならまかせてよ！なんて。

ネイル

エリコネイルって知ってる？

黒崎えりこサンがプロデュースするネイル用品なんやけど。


長い爪が割れないための、
ジュースの缶だったかペットボトルかの専用オープナー
（byエリコネイル）を見て
以前ビックリしてたんだけど。

今日、また
「長い爪専用シャンプーブラシ」みたいなん売ってるの見て

さらにカルチャーショックだったんだわー。


そっか、爪長い人って、ガシガシシャンプー出来ないのかー

それでも伸ばす！美意識高いよレディ


わたし、爪のばしたこと、一度もない。
ギター弾けんから。

マニキュアもしない。
右手すぐ剥げるのを、
気にしながら弾くのがイヤだから。


こないだ、あるギタリストさんが

「あーおまえは出来へんのんやもんな。
ほんまはそういうのすきなんやろ？」

ってとつぜん言うので。


何が？　って思ったら
その人がわたしの、マニキュアなしの短い素爪を見てた。

あー、ネイルアートのことか、って思って。

んで、なんかしみじみしたよ。

あたしたち、いまギター弾き同士だなぁって。


そして。
あーそっかぁ、
この人の周りにいるおんなのひとはみんな

きっと長くてキレイな爪してんだなーとか(笑)。


メグは、
長くてキレイなアート爪で
男の人をクラクラと惑わしたり出来ないけど…


しかしファズじみたディストーションのギターを
ガガーンとかき鳴らしたり出来マス！


・・・。


・・・・・・。


…あんまり殿方ウケしなさそうだなぁ。


…なんかモテの王道とは外れとるかもなぁ


まぁいいや。
ロッケンローー


でもネイルアートは大好き

足の爪は
見えなくたって
夏が終わったって、
３６５日ちゃんとキラキラ。

静かな午前中

発熱してひとり寝てる。

後頭部にしこたまゼリー状の液体を注ぎ込まれたような気分。
音が遠くから聞こえるし、
首を動かしても視界が遅れてついてくるような。
魚眼レンズみたい

風邪なんて引いたの久しぶりやから
起きた時、え、二日酔い？
昨日飲んだっけ、と思った。

今日、ちょうど仕事休みやからよかったけど。

今日、会いにいきたい人がいたのにな。

といっても、約束してたわけじゃなくて、
わたしが勝手に会いたかっただけだけど。。。


しかし大人っていいね。

子供の頃、風邪を引くと
お母さんにどえらく怒られた。

普段の行いが悪いから風邪なんか引くの！
って。そんなー！

大人はいいね。。

風邪ひいても誰にも怒られんもん

テレビも本も絵もダメ！
なんて、誰にも言われんもん


本読み放題。
お菓子食べ放題。
起きるのも自由、寝るのも自由！

小学校の頃の
熱で学校を休んで寝てる家での午前中って
なぜか、びっくりするくらい静か。

熱があると静かに感じる。

酔いが静かに醒めていくときとすこし似ている。

ケロロがいた！

今日、フリーマーケットへ連れてもらった。

アコースティックギターとの出会いを求めて！
楽器屋よりも先にフリマ！？

結局めぐりあえなかったけど、
違うものにめぐりあった。

もしやそこのみどり色のアナタは…ケロロ軍曹！！！

みどり色のものを見るたびに秘かにドキっとしてたけど

本当にケロロ軍曹を見つけた時は
旧友に再会したかのごとく、うれしくて
離れたところからパーっと駆け寄ってるし
（店頭でほとんど今もう売ってないの）

本当にうれしかったー

帰り道ケロロを抱いてとてもゴキゲンな私は

「…コドモやな」と何度も冷静につぶやかれた日曜の昼下がり。

ほんとうに子供の頃は、
なんか無邪気にキャラクターとかハマれなかったよ。

何をいまさら、しかしやっと子供時代をやり直してるような気がする。。。

画像はケロロ軍曹コレクション
（このコレクションのスペシャルサンクス
afterimageのチフミさん
Zack-BarranのＯＲＥさん）

（アキコちゃん、ギロロ伍長とタママ二等兵をありがとう）