感想:闘神都市

2014-03-09 23:47:10 | ゲーム(DS)


公式サイト

闘神都市IIといえば。
今もエロゲ界では大御所であるアリスソフトの名作。

東のエルフ、西のアリスと言われた
二強エロゲメーカーの戦国時代に発売され
そのシナリオやグラフィックの質の高さだけでなく
RPGとしての出来の良さでいまだに根強いファンも多い。
当時エロゲーが遊べる環境の人は9割がプレイしたであろう作品。

と、思い出補正全開で褒めちぎってみました。

そのリメイクが発売されるとあれば当然買うしかないだろ!!


原作の設定と異なる点として、
大会で負けた選手のパートナー(女性限定)は
相手と一日デートしなければならない。

ってなんだそりゃwww

アリスのシナリオからエロを抜いただけで
こんなにもつまらなくなるんだなぁ…。
エロシーンだけ取り除いて発売できるエロゲーが
幅を利かせすぎてる現状も良くないんだけどな。


グラフィックについて。
今風にリファインされたキャラクターはみんな可愛い。
可愛いのだけれど、やはり旧作の絵のオーラが凄すぎて
見劣りしてしまうのが残念。
特にヒロインの葉月はコレジャナイ感が強すぎる。
たとえ古くても当時のエロゲ界最高峰のグラフィックだったわけだから
比較にならないレベルなんだよなぁ。
せめてもう少し実績のある絵師に原画をやって欲しかったなぁ。

CEROもD指定なのに全然エロくないのでそちらに期待するのも無駄。
題材が非常に良いだけに実にもったいない。


戦闘について。
敵とは1対1のバトルなので
本来であればバランスのとり方が非常に難しいシステム。

当然、敵はかなり強く設定されていて
スキルの組み合わせを練って、アイテムを駆使して、
満身創痍でようやく撃破できるバランスは実に楽しい。

なのだけれど、1ターンの行動回数に影響する「AP」の値が
レベルによって増えていくのは明らかに失敗。
APが1上がるだけであまりにも強くなりすぎて
ボス戦における「適正レベルの調整」が見え透いてしまい
低レベルで進める面白さが台無しになっている。
これはシナリオ上の特定イベントで増やすべきだった。

一方、スキルを獲得するには
戦闘で女の子モンスターをカード化する(手順はポケモンと同様)か、
女性キャラからのクエストをクリアする必要がある。
これはゲーム的に燃える要素。RPG好きならコンプを目指したくなる。
自分は期限ありのクエストをスルーしまくっていたら
後半の戦闘がえらく苦しくなってしまったので
バランスにも良い影響を与えているっぽい。


さて。
原作の神シナリオの再現度。
まぁ案の定、相当酷いことになってる。

改変部分はいまどきのチャラいJRPGっぽい。
原作は様々なおちゃらけを含みながらも
全編をダークファンタジーで通していて
衝撃的なイベントも多いのだけれど。

こちらは前半がほのぼの活劇で、後半で急に叩き落とす。
その落差で意識を急に切り替えられない不快感が残る。
柔らかめのキャラデザもここで完全に仇になってしまい
ギャップ萌えもなくひたすら困惑。
「人間の業」がテーマになっていたはずなのに
内容がえらく安っぽくなってしまったよ…。


原作へのリスペクトがあるのはわかるし、
システム的に現代風の工夫がなされているのもわかる。
ただし、「神作品」と言われたゲームのリメイクとして
不足しているものが多すぎただけのこと。


まあさんざん悪く書いたけれど
原作を知らなければもちろん普通に楽しめるので
購入予定であればなんの問題もないですよ!!

ただし、プレイ後は是非原作のほうも遊んで欲しい。
著作権フリーで配布している、大手メーカーとしては
ありえない太っ腹なので。

コメント
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