2015年8月29日(土)ワインセミナー「ボスニア・ヘルツェゴヴィナのワイン」を開催しました。 ゲストスピーカー清水美穂さんに、現地のことを聞きながら、6種類のワインを試飲していただきました。 ワインに関してもきちんと下調べをしてくださったので、私も初めての内容や比較試飲で大変に勉強になりました。 多分日本初の企画だと思います。(現地に精通してみえる方が少ないので) 白ワインは、ボスニア・ヘルツェゴビナの地ぶどう「ジラフカ」で造られた3種類です。 同じぶどうからこんなにタイプの違うワインが造られていることが体感できました。 また、長期熟成にも向く高品質な白ワインであることが感動でした。 最後の「ジラフカ 2012」は蜂蜜香が心地よく、赤ワインの後に戻っても負けず劣らずで、気品があるリッチな味わいでした。 赤ワインは、国際品種メルロー種と、地ぶどう「ブラナツ」と「ブラティナ」による3種類です。 「ブラティナ」は、雌花しかつけないため、受粉するための他のぶどうと一緒に栽培されている大変珍しいぶどう品種だそうです。 受粉の時に雨が降ると結実しないことから、「空のワイン樽」と現地の人は呼ぶこともあるそうです。 大変貴重なワインなので、少し金額も高めですが、この品種でしか味わえない深い香りと味わいが、とても気に入った方も少なくありませんでした。 ワインのコメントは全て、清水さんによるものです。 ボスニア・ヘルツェゴビナのワインが、日本でも広がることを願って、初公開させていただきます。 ぜひ、皆さんもボスニア・ヘルツェゴビナのワインをお試しください。 そして、ボスニア・ヘルツェゴビナに関心をお持ちの方は、ぜひ清水美穂さんにいろいろとお尋ねください。 とてもわかりやすく解説してくださいますよ! 来月は、9月26日「ニューヨークのワイン」です。 ★ジラフカ クオリティ 2012 ボスニア・ヘルツェゴビナ メジュゴレ地方 ブドウ品種 ジラフカ85% クルコシャ10% ベナ5% ヌイッチ・ワイナリー 辛口白 緑がかった薄い黄色で、花のノート(香調)や桃の香が感じられます。 さわやかなミネラル感とフレッシュな酸があり、良いバランスで口の中に広がります。魚料理や鶏肉、野菜やチーズ、パスタに合います。夏は10度から12度くらいに冷やしてどうぞ! レモンピール、ライラック、黄色い桃のフレイヴァーに、微かにスモークやミネラルのニュアンスを感じます。 フレッシュな果実味と酸、バランスのとれた爽快な辛口白ワインに仕上がっています 。 ★ジラフカ プレミアム 2012 ボスニア・ヘルツェゴビナ メジュゴレ地方 ブドウ品種 ジラフカ85% クルコシヤ10% ベナ5% ヌイッチ・ワイナリー 辛口白 緑がかった黄色で、花のアロマ(芳香)や柑橘系の香が感じられます。 バランスの取れたさわやかな味わいです。 魚料理や鶏肉、野菜やチーズ、パスタに合いますが、とりわけ煮込んだ仔羊と相性があります。蜂蜜、ヨーグルト、 木樽で熟成されたバニラのニュアンスも出ており、上品な味わいを楽しめます。 この地域の特産であるセミハードの羊のチーズ(かなり個性的!)や、 スモークしない生ハムなどにも、十分対応できるしっかりした深みとこくをもっていると思います。 ★ジラフカ 2012 ボスニア・ヘルツェゴビナ ポポボ平原 ブドウ品種 ジラフカ100% トゥブルドシュ・ワイナリー 辛口白 レモンやライムなどの柑橘の爽やかな香りから、スワリングすることでヨーグルトやピーチ、キウィ、蜂蜜など複雑な香りがふわっと立ち昇ってきます。湿った石を思い起こす強いミネラル感があります。 香りから連想されるイメージと完全に一致する酸味に、エネルギッシュな果実味。舌の上で転がしているうちに、ふくよかな果実味とともにスムースなテクスチャーが広がってきます。 余韻は長くジューシー。酸味は完全にフルーツの香と一致。 修道士がこのワインは白だけど、我々の血であるといった言葉がよくわかります。 そう、まさにジラフというのは血脈のことなのです! ★イズバ メルロー 2011 ボスニア・ヘルツェゴビナ ペトロパブロフスコ平原 ブドウ品種 メルロー100% オーク古樽熟 12ヶ月 トゥブルドシュ・ワイナリー 重口赤 古い詩の中にトゥブルドシュ修道院の「ワインセラーはワインで満たされている」と記され、izbaは、セラー(と書かれていますが小部屋、食糧貯蔵室というような意味)です。 タンニンは柔らかく口に残らない印象で、特徴的な酸味とナッツ香が抜群に調和しています。 ★ブラナツ 2011 ボスニア・ヘルツェゴビナ ペトロパブロフスコ平原 ブドウ品種 ブラナツ100% オーク古樽熟 24ヶ月 トゥブルドシュ・ワイナリー 重口赤 ヴラナッツはモンテネグロ原産の葡萄品種です。夏の気温が高く湿度の低い地域で育つ糖度の高いブドウです。 セルビアやマケドニアでもこの品種で赤ワインを作ります。 ヴラナッツの伝統的な特徴であるドライ・クランベリーの香りと、栗や小豆、スパイスやトースト香が楽しめます。 味は爽やかな酸と新鮮なベリーの果実味が特徴。余韻が長く、フィニッシュでは熟したチェリーの香りが上品に楽しめます。 ★ブラティナ バリック 2012 ボスニア・ヘルツェゴビナ メジュゴレ地方 ブドウ品種 ブラティナ85% トゥルニャック10% アメリカン・ブーシュ5% ヌイッチ・ワイナリー 重口赤 ルビー色で、ベリー系の果物の香、干したプラムの香やチョコレート、スパイスと葉巻の香があります。 溶け込んだタンニンが味わい深く、余韻もふくよかです。 生ハムやサラミなどはもちろん、ジビエ、ローストした子羊との相性が最高です。18度くらいでお楽しみください。 ブラックベリーやコーヒー、バニラ・ビーンズ、枯葉のニュアンスからは熟成感も出ています。 凝縮感のある果実味と酸、溶け込んだタンニンは複雑な味わいを形成。シルキーな飲み口で余韻も長く、上質な赤ワインを楽しめます。 現地では「喜びの」ブラティナというよりは、「情熱の」という意味合いのことばです。 |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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