阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

政治参加で未来をまもろう

2006年09月05日 22時57分32秒 | 政治
 「政治参加で未来をまもろう」

 これは、8月に首藤信彦前衆議院議員が出版した本(岩波ジュニア文庫)のタイトルです。民主主義を成立させる高い意識を持ち、行動する「市民」の政治参加こそが未来を守る! そんな首藤氏の信念が、日本、そして各国の様々な歴史や実例、さらに具体的な政治参加の提言とともに書かれています。

 選挙権を持たない高校生によるデモが極右政権の誕生を阻止し、また、若者の解雇が容易になり、雇用の不安定化を生み出す初期雇用計画(CPE)を撤回に追い込む成果を生み出したフランス、高校生市長を生んだアメリカ、また、先進的なインターネットの活用が大統領をも生み出した韓国の例など、純粋な動機による若者の政治参加が社会を動かしていく様子が、その背景とともに興味深く描かれています。

 また、大学教授であった首藤氏が民主化支援や平和構築NGOを自ら設立し、行動する学者として紛争の現場で活躍する様子、ところが、いくら問題提起をしても、官僚と闘って政策を実現する熱意を欠いた政治家に失望し、自らが国会議員を目指した経緯などを読み、共感を覚える方々も多いと思います。

 この本を読むことで、政治が身近になることでしょう。政治家を「利用」して、自分たちの問題意識を政策の実現や阻止につなげること、また、政治家になって政策を立案・実施することは、決して一部の人だけのものではないことを感じ、心躍る人も多いのではと思います。

 私自身も首藤氏と活動をともにする中でそのビジョンや行動力に影響され、政治参加のきっかけを見つけたひとりです。その時は、まさか衆議院選挙に挑戦することになるとは思いませんでしたが…!

 写真:東ティモールにて。首藤信彦氏、シャナナ・グスマン現大統領、およびANFREL(Asian Network for Free Elections)の方々と。2001年8月。


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