阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

和田毅投手の国際協力

2006年12月16日 23時58分32秒 | ボランティア
 少し前のことになりますが、福岡ソフトバンク・ホークスの和田毅投手がゴールデンスピリット賞という賞を受賞しました。これは、プロ選手のなかで一番社会貢献活動に熱心な選手に贈られる賞だそうです。和田投手が、自分の投球の結果に応じ、世界の子供にワクチンを寄贈する活動を続けていることが評価されました。このようなルールを作ることで自分に対するモティベーションを上げ、かつ、その結果を社会に還元することはとても賢明な方法だと思います。

http://www.jcv-jp.org/aboutJCV/watti.html(世界の子供にワクチンを日本委員会・僕のルール)

http://www.ad-c.or.jp/campaign/support/02/index.html(和田毅投手出演テレビ広告)

http://sports.nifty.com/tsuyoshi/index2.htm(和田毅投手公式ウェブサイト)

 国際協力活動(政治活動もそうですが)をしていると、有名人と言われる人が、その名前を有効に使うことで大きな影響力を発揮し得ることを時に羨ましく思います。

 私は浜田高校のエースだった和田投手が、夏の甲子園でサヨナラ負けを喫するシーンを偶然2大会連続で見ました。何とも頼りなげな細い体で力投し、最後に涙を流すシーンに心を打たれました。

 早稲田大学に入学したと聞いた時、とても大学レベルで通用するとは思えなかったのですが、やがて三振奪取の驚異的なペースが大きな注目を集めるようになり、江川卓投手が持つ東京6大学の通算奪三振記録を遥かに短いイニングで更新しました。和田投手の完封勝利で優勝を決めた2002年春の早慶戦を観に行ったのですが、特別速くはない球に打者が手も足も出ず翻弄されるのを見て驚きました。

 彼は120キロを少し超えるレベルだったストレートを磨くため自分のフォームをコンピューター解析し、自分で工夫してトレーニングを続けたそうです。また、球の出所が見えない独特のフォームを作り上げたことで、ストレートが140キロを超えるようになった時、打者にとってタイミングを合わせるのが本当に難しい、攻略が困難なピッチャーになったのでした。

 「ジャイアンツを倒せるようなチームに行きたい」とキッパリ応える姿を聞いて感動し、タイガースにきてくれるものと思い込んでいましたが、彼が選んだのは福岡ダイエーホークスでした。プロに入ってからも快進撃は続き、アテネ五輪、またWBCでも先発の柱として活躍しました。

 和田投手が新人の年の日本シリーズは18年ぶりに優勝したタイガースとの対決でした。2003年の衆議院選挙の真っ最中だったので観戦することはできませんでしたが、3勝3敗で迎えた日本シリーズの第7戦では、この和田投手の快投に屈し日本一を逃すことにもなってしまいました。

 彼はイチローのような「天才」でもなく、また、松井秀喜や松坂大輔のような抜群の身体能力を持っているわけでもありません。しかし、クレバーな頭脳と感性で、身体的能力を補う新しいタイプのスポーツマンだと思います。また、ワクチン寄贈のような社会貢献活動をはじめ、ファンに対し、また社会に対しても、自分の能力や立場を活かしてメッセージを発信し続ける姿はとても清々しく映ります。

 今後も活躍を続けてもらいたいものです。野球も、そして社会貢献活動も!


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