阪口直人の「心にかける橋」

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笑っちゃう-小泉元首相の「欠席」

2009年02月19日 23時57分12秒 | 政治
 小泉元首相は、定額給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決に関して本会議を「欠席する」と表明しました。「笑っちゃうぐらいあきれる」とは、このことです。

 「定額給付金」の衆院採決では、渡辺喜美氏が敢然と立ち上がり、反対を表明しました。自らの政治生命を賭けた行動には潔さを感じました。

 ところが小泉元首相は、ここでは賛成しているのです。なのに参議院で否決された後、同じ法案に造反するのでは矛盾しています。「郵政民営化に反対だった」と告白した麻生首相に対する私怨が造反の理由なのでしょうか。しかし、「反対」でさえなく「欠席」とは! あまりにも中途半端な態度だと思います。

 元首相の矜持はどこへ行ったのでしょうか?「定額給付金の採決に“3分の2”を使うことに反対」と言い切った先日の記者会見でしたが、そこには大義も覚悟もなかったことが明白になってしまいました。菅直人代表代行の言う通り単なる「愉快犯」だったのですね。

 「反対」は17人の造反で再可決が否決されますが、「欠席」では47人が造反しないと「再可決」は否決されません。ここで小泉氏と足並みを揃える議員がいなければ、もはや過去の人として、小泉氏の政治的影響力は決定的に否定されることになるでしょう。



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