阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

チェ・39歳別れの手紙- 闘いの中だからこそ高いモラルを!

2009年02月13日 22時42分02秒 | 政治
 今日は紀の川市での早朝活動の後、街宣車に乗って岩出市内各地で街頭演説。午後は紀美野町出身の支援者に、旧美里町奥地の集落の家々約30軒を「連れ回し」をして頂きました。

 旧美里町は和歌山2区の中でももっとも保守的な地域ですが、あまりにも長く続いた自民党一党独裁を「変えやなアカン」との意識が極めて強くなっていること、今日も実感しました。

 さて、先週末「チェ・39歳 別れの手紙」を観てきました。(活動の後でしたから21:00からのレイトショーでしたが、週末なのに観客は私を含め僅か5人でした!)

 「世界には僕のささやかな力を必要とする人たちがいる」

 盟友のフィデル・カストロに別れの手紙を書き、栄光に満ちたキューバを離れ、変装してボリビアでの武装闘争に飛び込んだチェ・ゲバラ。しかしボリビア共産党の支持を得られず、食糧や武器の補給路を断たれ、さらに村人にも裏切られて、米軍に支援され、圧倒的に巨大な政府軍に包囲されます。革命を達成した高揚感の中で終わる「28歳の革命」とは違い、絶望的な闘いの中で射殺されるまでを描いたこの作品は、観ていて辛いものでした。

 しかし、自分自身がカンボジア、モザンビーク、ボスニアなど異なる国での平和構築活動に何度も飛び込んだこと、そして、今、政権交代を目指す政治闘争の最中にいることもあり、失敗に終わったボリビアでの闘いの中にこそ学んだものも多くあるように思います。 

 ボリビアでの最大の誤算は、力になりたいと願った現地の人々から支援が得られなかったこと。キューバ革命の過程では、農民らが次々にゲリラの元に集まり、部隊は大きく強くなっていきましたが、今回は孤立無援の闘いでした。ボリビア政府の圧政に苦しめられながらも、民衆は「革命」よりも「安定(=先送り」を望んだのでした。

 これは、少し前までの日本の状況にも似ているかもしれません。政権交代に向けて本当の意味では機が熟していなかった。そして、国民が未来を委ねるには、民主党は頼りなく見えたのでしょうか。しかし、もはや一刻の猶予も許されません。闘い、勝利することこそが使命であること、改めて感じています。

 「民主党は反対ばっかりや。自民党とも仲良くすればええやん」と言われることもあります。でも、私の政治活動の目的は自分自身が安穏に過ごすことではなく、あくまで、国民全体の未来を守ることですから、権力を守るために汲々とする自民党政治とは妥協などできるものではありません。徹底的に闘います。

 しかし、闘いだからこそ、そこに私心があってはなりません。

 チェ・ゲバラは、公人としても私人としても高いモラルを持ち、どんな局面でも献身的に働くことを自分に課していたようです。工業大臣時代も任務だけでなく、労働者と一緒に肉体労働にも従事しました。

 「革命家の品行は、革命家の信条を映す鏡そのものである。革命家を自称する者がそれにふさわしい振る舞いをしなければ彼はペテン師以外の何者でもない」

 チェ・ゲバラのこの言葉は、「革命家」を「政治家」に変えても同じ意味を持ちます。世の不義・不正には徹底して闘うのが政治家の使命でしょう。だからこそ、高いモラルと不断の努力を続けることが絶対に必要なのです。


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