アウンサンスーチー:
経済制裁について真剣に考えて下さり、ありがとうございます。
何よりもビルマの国内状況をよく考慮した上で、投資をするかどうかを検討することが重要だと思います。私たちは、経済制裁への賛否は、政治的理由ではなく、ビルマに住む国民に対する影響で判断したいと思っています。従って、しっかりと人々の声を聞き、調査をして賛同できるかどうか検討していきます。どの国の投資であるかが問題なのではなく、どのような投資であるかが問題なのです。
国民にどのように、どのくらい負の影響を与えているかを検討した上で、経済制裁している国と話し合うことは重要です。最近、国内で一部の政党や、他の団体が経済制裁の解除を要求しています。しかし、彼らは、経済制裁によって本当に国民が苦しんでいるかどうかをしっかり検討してから要求しているのか、考えなければなりません。自分たちの利益のために、軍事政権の意向を汲んで要求していないか、日本政府にもしっかり見極めて頂く必要があります。一般の国民にとっても、経済制裁は 暮らしに影響がないとは言えません。たとえば、洋服を作っている工場などです。しかし、それ以上に影響を大きく受けているのは、そのほとんどが現政権と手を組み、バックアップしている大企業です。それは、現政権にも間接的に影響があるといえます。従って、このような影響について、よく検討した上で経済制裁を解除した方がいいか、続けた方がいいかを考えて欲しいと思っています。
現在ビルマでは 国民の全てが平等なビジネスチャンスを持っているわけではありません。軍事政権をバックアップしている企業だけがチャンスを得ることができる状態で、外国企業が進出すると、民主化を促進させるのではなく、軍政を利する可能性が高いのです。
なお、諸外国が企業進出や投資をするならば、以下のことが必要だと思います。環境破壊にならない、その地方の社会を破壊しない。労働者の権利を守る。技術移転を行う。民主主義の向上を図る、国民の雇用創出につながる等です。
日本がこれらのことを配慮してくださるのであれば、投資して頂いても問題ないと考えます。阪口さんが説明してくださった日本が目指す新しい投資の形については、私たちが表明している要望に合致しているため、賛同できます。
中国からの影響は、ビルマの民主化を遠ざけることにならないと思います、民主化を進める上で、一番責任があるのは私たちビルマ人です、民主化が進むかどうかは、私たちビルマ国民次第です。中国だけではなく どこの国であっても、ビルマに対して経済的、政治的、武力などで圧力をかけることには賛同できません。中国は、ビルマの隣国であるから、良い関係を築きたいと思っています。しかし、ビルマに関して経済と政治をバランスよく考えて連携して欲しいと思っています。
こんな内容でした。あらかじめ送っていた英語の質問が届いていなかったので、スーチーさんからすると突然の質問だったと思いますが、民主化の実現に向けた高い理想と、そのためのアプローチとしてあらゆる可能性を排除しない。そんな現実に即した対応を融合させる意志を感じました。今後もお話しする機会があると思うので、その内容については、できる限り伝えていきたいと思います。
アウンサンスーチーさん、そして電話会談の実現に向けて努力をしてくださった関係者の方々のご協力、そして勇気に心から感謝致します。
写真:議員会館の部屋でアウンサンスーチーさんと電話対談をする私。
阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
阪口直人のつぶやき(ツイッター)
ブログ「もうひとりの阪口直人」
経済制裁について真剣に考えて下さり、ありがとうございます。
何よりもビルマの国内状況をよく考慮した上で、投資をするかどうかを検討することが重要だと思います。私たちは、経済制裁への賛否は、政治的理由ではなく、ビルマに住む国民に対する影響で判断したいと思っています。従って、しっかりと人々の声を聞き、調査をして賛同できるかどうか検討していきます。どの国の投資であるかが問題なのではなく、どのような投資であるかが問題なのです。
国民にどのように、どのくらい負の影響を与えているかを検討した上で、経済制裁している国と話し合うことは重要です。最近、国内で一部の政党や、他の団体が経済制裁の解除を要求しています。しかし、彼らは、経済制裁によって本当に国民が苦しんでいるかどうかをしっかり検討してから要求しているのか、考えなければなりません。自分たちの利益のために、軍事政権の意向を汲んで要求していないか、日本政府にもしっかり見極めて頂く必要があります。一般の国民にとっても、経済制裁は 暮らしに影響がないとは言えません。たとえば、洋服を作っている工場などです。しかし、それ以上に影響を大きく受けているのは、そのほとんどが現政権と手を組み、バックアップしている大企業です。それは、現政権にも間接的に影響があるといえます。従って、このような影響について、よく検討した上で経済制裁を解除した方がいいか、続けた方がいいかを考えて欲しいと思っています。
現在ビルマでは 国民の全てが平等なビジネスチャンスを持っているわけではありません。軍事政権をバックアップしている企業だけがチャンスを得ることができる状態で、外国企業が進出すると、民主化を促進させるのではなく、軍政を利する可能性が高いのです。
なお、諸外国が企業進出や投資をするならば、以下のことが必要だと思います。環境破壊にならない、その地方の社会を破壊しない。労働者の権利を守る。技術移転を行う。民主主義の向上を図る、国民の雇用創出につながる等です。
日本がこれらのことを配慮してくださるのであれば、投資して頂いても問題ないと考えます。阪口さんが説明してくださった日本が目指す新しい投資の形については、私たちが表明している要望に合致しているため、賛同できます。
中国からの影響は、ビルマの民主化を遠ざけることにならないと思います、民主化を進める上で、一番責任があるのは私たちビルマ人です、民主化が進むかどうかは、私たちビルマ国民次第です。中国だけではなく どこの国であっても、ビルマに対して経済的、政治的、武力などで圧力をかけることには賛同できません。中国は、ビルマの隣国であるから、良い関係を築きたいと思っています。しかし、ビルマに関して経済と政治をバランスよく考えて連携して欲しいと思っています。
こんな内容でした。あらかじめ送っていた英語の質問が届いていなかったので、スーチーさんからすると突然の質問だったと思いますが、民主化の実現に向けた高い理想と、そのためのアプローチとしてあらゆる可能性を排除しない。そんな現実に即した対応を融合させる意志を感じました。今後もお話しする機会があると思うので、その内容については、できる限り伝えていきたいと思います。
アウンサンスーチーさん、そして電話会談の実現に向けて努力をしてくださった関係者の方々のご協力、そして勇気に心から感謝致します。
写真:議員会館の部屋でアウンサンスーチーさんと電話対談をする私。
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