阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

東日本大震災から10年-あの日SNSに寄せられた切実な声

2021年03月11日 21時07分31秒 | 政治

「水がそこまで来ています。助けて!」10年前の今夜は、Twitterに寄せられるそんな声を、民主党幹事長室に立ち上がった災害対策本部を通して首相官邸に伝える役割を衆議院議員の仲間とともに徹夜で行っていました。被災した方々の生死にかかわる切実な声。まさに時間との勝負です。Twitterだけでは情報収集をする上で十分ではなかったので、急遽、facebookも立ち上げ、救援を求めている人々の情報は全て送ってもらうよう要請しました。一瞬も無駄にできない。そんな時間でした。この経験は、後に災害基本法改正にあたって、SNSによる情報の重要さを法律に書き込むよう強く要請する契機にもなりました。

私は2004年のスマトラ沖大地震で津波に襲われたスマトラ島アチェで支援活動を行った経験があるので、自分だからこそ果たせる役割を見出すことが使命だと思っていました。毎週被災地に入り、現地での活動で得た問題意識を国会につなげる役割を全力で果たしていました。でも、最後に被災地に行ったのは、福島第一原発に通っていた2014年。それ以降、特に落選してからは、私の最大の関心は被災地ではなくなっていきました。

被災地の人々にとっては、日々現実と向き合うこの10年だったと思います。そして10年は区切りなどではないことでしょう。

私たち全てにとって、いつか被災する可能性があるのが現実です。今日は、そんな10年を振り返り、政治の責任として、インフラだけでなく幸せを回復する復興、そして、より確かな備えへの問題意識を持ち続けなくてはと改めて思いながら鐘を突きました。(北方町西順寺にて)

前後の時間は今日も『走るさかぐち』でした。