阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

東日本大震災から13年目の朝、原発廃止に向けての国民投票への思い

2024年03月11日 10時31分54秒 | 政治
東日本大震災から13年目の朝。街頭活動をしていたら多くの方々から声を掛けて頂きました。あの日は、議員会館から出て地下鉄に乗った途端、嵐に翻弄される小舟のように大揺れに見舞われました。天井が落ちてくるかと思いました。すぐに部屋に戻り、議員仲間と相談し、政権与党の国会議員としてまずできることとして、SNSに寄せられる情報を議員ごとに地域を決め政府につなげる役割をみんなで担いました。「水がそこまで来ています。助けて」切実な訴えが次々に届く中、まずは一次情報をできる限り伝えることに時間を忘れて集中していたことを昨日のことのように思い出します。

昨日は、各地で3.11原発ゼロACTIONの集まりがありました。被災地への思い、そして、私たちには制御不能な原発に依存する社会や経済の仕組みを改めること、そして、そのためのプロセスについての考えを下記のメッセージに託しました。

「こんにちは。れいわ新選組、衆議院岐阜3区総支部長のさかぐち直人です。今日はお招きいただきありがとうございます。原発の廃止に向けて、皆さんの粘り強い行動に心から敬意をと表したいと思います。

私は安倍晋三元総理に対し、衆議院予算委員会で原発の在り方について質問したことがあります。

まず、原発の是非を問う国民投票についての考えを質しました。ひとつの政策について徹底的な議論を行い、国民自ら決定することは日本の民主主義を鍛える意味でも意義があると思います。諮問型国民投票であれば憲法改正がなくても実施は可能です。ところが安倍総理の答弁は、国民から選ばれた国会議員が議論して方向性を決めるべきであり、国民に委ねるのは国会議員としての責任放棄だとの驚くべきものでした。多くの自民党議員が電力会社から多額の政治献金を受け取るなど、国会議員と電力会社の利権構造があることが政策の方向性を歪めているのが現実なのに、国民に委ねるのは責任放棄との考えは到底受け入れられないものでした。

最終処分の在り方は大きな問題です。フィンランドの最終処分所「オンカロ」では原発は無害化するまで10万年管理することを想定しています。使用済み核燃料を保管する最終処分所は400メートルの岩盤の下、2キロ四方の地下要塞のような場所にあります。それでもわずか2基分の使用済み核燃料しか入りません。10万年前と言えば、ネアンデルタール人の時代。そもそも、情報が正確に伝わるのかどうかわかりません。日本は地震大国であり、10万年後に存在する建築物が存在するとも思えません。数年、数十年のエネルギーのために、未来の世代に何万年にもわたって犠牲を強いてもいいのでしょうか?

未来への責任を果たす政治に変える。そのためのもっとも重要な課題である原発廃止に向け、今後も力を合わせて参りましょう」

今、名古屋で代読してくださった方から連絡があり、安倍首相への質問のくだりには拍手レスポンスがあったそうです。原発をなくすための手段としての国民投票については今後も問題提起を続けていきます。