阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

政権交代可能な野党を作るためにー政権を担う本気を理解してもらうために

2022年11月22日 18時14分02秒 | 政治

日曜の夜は市民連合の勉強会で講師を務め、質疑応答を含めて2時間あまりお話をしました。

緩み切った自民党の相次ぐ不祥事の責任の一端は、我々弱すぎる野党にもあります。与野党が伯仲した緊張感のある国会にしなくては!との思いで、自分自身が経験した民主党時代の政権奪取を目指した本気の取り組みをまず振り返りました。

民主党が政権交代を実現した過程では、5000万件もの『消えた年金』について、2兆6000億円もの年金を、本来受け取る権利のある人に返したこと、マニフェストを通して政党としての価値観、そしてビジョンを明確に示したことなどを改めて問題提起しました。

通常国会では『提案型野党』を目指したようですが、残念ながら与党にとっては与しやすい野党であったようです。臨時国会においては一転、統一教会と自民党の関係を追及する一方で、維新をはじめとする野党各党と協力し、統一教会の被害者救済法など議員立法を通して政府に実現を迫るなどの一定の成果を挙げています。

昨年の衆議院選挙に向けて消費税ゼロを政権公約に入れるよう枝野代表(当時)に申し入れたところ、今、手の内を明らかにすると与党に真似されるとして、なかなか明快な回答を得られませんでした。しかし、大企業、富裕層寄りの自民党とは異なり、私たちは不条理に苦しむ人々の側に立つこと、大企業を支える中小零細企業を守ること、『ひとりひとりを幸せにする』ために子育てや教育などに力を入れることなど、目指すべき社会の違いは明らかです。生活に苦しむ人々の安心を作ることが、結果的には、より多く税金を払った方にもプラスになるような経済システムを作ることも重要。大企業の利益が上から滴り落ちるトリクルダウンではなく、生活の安心が需要を喚起し経済を押し上げる、そんな社会を作っていかなくてはなりません。

このような旗、つまり自民党政権の対立軸になるようなビジョンを示した上で、国民を巻き込み、他の野党の協力も得て政権構想、そして政策を示すべきとして、その方法について問題提起し、議論しました。ちょうど20人の参加者と白熱した議論になりました。結局新幹線の終電は逃してしまい、夜行バスで東京に戻ることになりました。





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