税と社会保障の一体改革についての議論。今日も深夜2時過ぎまで白熱の攻防が続いた。8日間、50時間を超える議論。「賛成派」も「慎重派」も、国の将来を想う気持ちは同じと共感し合える素晴らしい議論を重ね、一定の合意に到達する可能性はあったと思う。しかし、会議の結び方、前原政調会長の退席のタイミングが「慎重派」の反感を生み、大混乱の中で終了。カメラの前で見せたのが50時間も続いた白熱の議論ではなく、まるで乱闘のような様子だったことに失望している。
私自身も手を挙げていたが、残念ながら指名されないままに終了。意見を言うことはできなかった。私自身が示したかった視点は、「先進国が向かうべきモデルを世界に示す」のが今回の改革であると、強いメッセージを政府・与党として示すことの必要性。これは、昨夜、フィンランド大使公邸でフィンランドの厚生労働大臣と議論していて感じたことだ。世界史上、デフレ下の増税が成功したことはない。これは事実だけれど、我々が初めての成功モデルを作る気概で取り組もう!まずは景気回復に全力を注いだ上で、政治・行政改革とセットで消費税増税をお願いする、それがこの超少子高齢化時代において、唯一の選択肢ではないか。一番のリスクは決められない政治、決められない民主党のイメージから脱却できず、さらに信頼を失うことだ。一方、消費税の逆進性についての議論、つまり我々は弱い立場の人々に温かい政治をする、その決意と議論は、メディアの前で、国民に見せる形で行うべき。それが私の提案だったのだが…。
明日の朝は、元オーストラリア代表のラグビー選手だったイアン・ウイリアムズ氏が事務所に来訪。経済について議論することになっている。今夜はもう帰らなきゃ!