赤い椅子

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10年のお付き合い

2007-01-25 21:18:06 | ノンジャンル
食道癌が見付かって3ヶ月でお隣のご主人が亡くなった。
発見されたときはもう手遅れだったそうだ。享年63歳。
如何に医学が進んでも、やはり早期発見の癌以外は治せないものか?

家から少しはなれたところでおすし屋さんを経営していた。
活きのいいねたが自慢でちょっと値段も張るが美味しい店だった。
夫と2人でたまに行くが、下戸の我々ではひたすらに食べるから
お勘定のときはびっくりする値段になるが、これもご近所付き合い!

気さくで「オウッ」という感じで挨拶をする。
我が家の花を見てはきれいに咲いたなと誉めてくれる優しさもある。
風ランのマニアで、去年は我が家の分もみんな植え替えてくれた。
これから毎年植え替えをやってくれる約束だったのに…

毎朝、自宅で洗った米を積んで車で店に行く。そんな時、表で出会えば
「行ってらっしゃい」…と白い割烹着を自分の旦那のように送り出す。

枇杷がなったら枝付きで持ってきてくれる。
田舎から…といってりんごのお裾分けを頂く。
朝カーテンを開けると居間の日当たりで新聞を読んでいる姿を見る。
何の音かな~?と思えば庭で縄跳びをしている。
そう、健康にも気をつけていたのにな~
週一回の休みには庭の植木の散髪をしていることも…
木の上と下で面白おかしくおしゃべりをしたな~
我が家の娘を見かけると「おっちゃんとデイトしようや」と冗談を言う。

この家に越してきて10年…10年のお付き合いだったけれど
こうして振り返ると結構いろんな思い出があるな~

通夜の遺影が「よっ!いらっしゃい!」と笑っていた。
コメント (5)
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