赤い椅子

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東大寺本坊の襖絵

2011-02-09 20:21:00 | ノンジャンル
1ヶ月以上降らなかった雨が昨夜から降り、なんだか空気も柔らかくなった
ように感じる朝だった。
午後から難波へ所用があり出かけ、そのあと高島屋の「小泉淳作展」を見る。

先日「千年の花を咲かせたい~小泉淳作・東大寺ふすま絵に挑む~」
(1/23NHK「日曜美術館」)を見損なったが、ぜひ見たかった展覧会。

平安遷都1300年、光明皇后1250年御遠忌のために描かれた、
東大寺本坊襖絵40枚の完成記念だという。
入ってすぐの蓮の花の16枚の襖絵は圧巻!
種類の違う蓮の花を、繊細で丁寧に、生き生きと描かれている。
葉の上に落ちた花びらがふるえているように感じる。
実際の本坊の障子を開け放つと、前は蓮の池で一体となるようでいい感じだ。

続いて桜の襖絵。しだれ桜は、夜空に浮かび上がって荘厳!
花びらの一つ一つを、絵の上に敷いた座布団に正座して描いている画伯…
何と緻密な作業の繰り返しなのだろう。
賽ノ河原に石を積んでいる気分で描いたという。
ピンクの濃淡で奥行きと、春の柔らかさが出ている。
「願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ」
ふ~と西行の世界に迷い込みそうだ。

この桜は奈良の「又兵衛桜」を描いているらしい。春には実物を見てみたい。

40枚の襖絵を5年の年月を掛けて完成させた。
画伯1924年(大正13年)生まれの85歳だという!



今日のパンフレットを写したものをハリコ(^_-)-☆
感じはつかめるだろうか?
コメント (4)
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