高島屋で開催されている「ユトリロ展」を雨に降られた午後鑑賞してきた。
明日までの展覧会で、明日も難波に行くのだが、時間がなさそうなので
思いついて急に出かけた。
パリの風景を詩情あふれるタッチで描き続け、モンマルトルの画家と
言われたユトリロは、小さい頃からアルコール依存症であり、
その治療のリハビリの一環で、医師の勧めで絵画の道に入ったそうだ。
ユトリロのアルコール依存症は祖母のマドレーヌにも原因があるという。
彼女自身も酒には目がなく、一種の精神安定剤として酒を飲み、
孫にも酒を飲ませていたという。
母親も画家であったが、子供のユトリロを祖母に預けっぱなしで、
父親もはっきり分からないような性格だったようだ。
ユトリロが7歳のときの母シュザンヌによるデッサン。
「白の時代」と言われる頃の絵は、パリの通りを描いた建物等は
とても寂しげでひっそりとしている。
晴れているのか曇っているのかさえ分からず、暗い印象だ。
そして建物の窓はほとんど閉じられたままだ。遠近法の使い方がすばらしい。
まるでゴーストタウンに迷い込んだ覇気のない、ほとんどが後ろ姿の人が
あてどなく歩んでいるようだ…
たまに明るい街並みがあっても、影がなくて明らかに病的である。
だが後半生に描かれた絵は打って変わって原色の明るい絵が多い。
パリのモンマルトルや、通りの風景画ばかり何百枚も描いたユトリロ!
会場を見て回っても同じような街並み、建物、教会などが並んでいる。
初めて書いた薔薇の絵は、再婚した妻に送った絵だという。
その再婚した妻とモンマルトルの墓地に眠っているらしい。
明日までの展覧会で、明日も難波に行くのだが、時間がなさそうなので
思いついて急に出かけた。
パリの風景を詩情あふれるタッチで描き続け、モンマルトルの画家と
言われたユトリロは、小さい頃からアルコール依存症であり、
その治療のリハビリの一環で、医師の勧めで絵画の道に入ったそうだ。
ユトリロのアルコール依存症は祖母のマドレーヌにも原因があるという。
彼女自身も酒には目がなく、一種の精神安定剤として酒を飲み、
孫にも酒を飲ませていたという。
母親も画家であったが、子供のユトリロを祖母に預けっぱなしで、
父親もはっきり分からないような性格だったようだ。
ユトリロが7歳のときの母シュザンヌによるデッサン。
「白の時代」と言われる頃の絵は、パリの通りを描いた建物等は
とても寂しげでひっそりとしている。
晴れているのか曇っているのかさえ分からず、暗い印象だ。
そして建物の窓はほとんど閉じられたままだ。遠近法の使い方がすばらしい。
まるでゴーストタウンに迷い込んだ覇気のない、ほとんどが後ろ姿の人が
あてどなく歩んでいるようだ…
たまに明るい街並みがあっても、影がなくて明らかに病的である。
だが後半生に描かれた絵は打って変わって原色の明るい絵が多い。
パリのモンマルトルや、通りの風景画ばかり何百枚も描いたユトリロ!
会場を見て回っても同じような街並み、建物、教会などが並んでいる。
初めて書いた薔薇の絵は、再婚した妻に送った絵だという。
その再婚した妻とモンマルトルの墓地に眠っているらしい。