松田壽男『アジアの歴史 -東西交渉から見た前近代の世界像』(岩波現代文庫、2006年7月)
自然環境と東西交渉を軸に世界史の流れを見ていくというのが本書のテーマですが、ヨーロッパについても言及しているので、タイトルは『ユーラシアの歴史』でも良かったと思いますね。解説で山内昌之氏が「現在の学界の研究水準や問題意識に照らしても遜色はないのである。」なんて書いてますけど、正直今となっては杉山正明氏や上田信氏の著書と比べると、少しく見劣りがするような気がします(^^;) ただ、杉山氏にしても上田氏にしてもこの本からだいぶ影響を受けているのかもしれませんが。
この本の冒頭では、日本の世界史の教科書が中国史・西洋史・イスラーム史など各地の歴史を並べただけのもので、相互の関連性があまり考慮されていないと批判していますが、この状況は原著が出版された1971年とあまり変わっていないように思います……
自然環境と東西交渉を軸に世界史の流れを見ていくというのが本書のテーマですが、ヨーロッパについても言及しているので、タイトルは『ユーラシアの歴史』でも良かったと思いますね。解説で山内昌之氏が「現在の学界の研究水準や問題意識に照らしても遜色はないのである。」なんて書いてますけど、正直今となっては杉山正明氏や上田信氏の著書と比べると、少しく見劣りがするような気がします(^^;) ただ、杉山氏にしても上田氏にしてもこの本からだいぶ影響を受けているのかもしれませんが。
この本の冒頭では、日本の世界史の教科書が中国史・西洋史・イスラーム史など各地の歴史を並べただけのもので、相互の関連性があまり考慮されていないと批判していますが、この状況は原著が出版された1971年とあまり変わっていないように思います……